力の抜きどころ【書評】
「性質は変えられなくても、習慣は変えられる」
「習慣が人をつくる」
これらは、私がお客さまとお話をしていて、「なるほどなぁ〜」と思った一言です。
「どうもがんばっている割に成果が上がらないなぁ・・・。」と思っていたところだったので、本の題名を見て興味がわきました。
しかも、著者の肩書きに「習慣化コンサルタント」とあり、ますます興味を持ち、手に取ってみました。
前書きには、努力と成果が比例しない人は、力を上手に抜けないとあり、この原因に完璧思考があげれられていました。
一見、完璧思考というと良いようなのですが、どちらかというと「自分なりの」完璧思考といったほうが正しそうです。
目的に合わせてではなく、自分の満足いく完璧さを求め、それが弊害となっているというものでした。
「力の抜きどころ」とは、目的に照準をあて、効果や成果を全体から判断をすること。
つまり、努力にメリハリをつける「最善主義」になろうというものでした。
このように、思考を変える必要があるのですが、なにもしないで変化はありません。
習慣を変えることで、変化していくためのコツが載っていました。
たとえば・・・・・
1.短時間で効率的に仕事を終えるために、あえて制限を設ける
2.成果を高めるために、ニーズからスタートし、目的志向になる
3.品質よりスピードを優先し、徐々に仕上げる
などなどです。
特にやってみようと思ったのは、「6割の成果でも間に合うスケジュールで考える」です。
自分勝手な精度を求めた結果、時間の余裕がなくなり、次の仕事の準備が遅れるという悪循環には、とてもとてもココロあたりがあるので、これは習慣にしようと思っています。
と、書いているこのブログも遅れているので、道は険しそうですが、まずやってみようと思っています。
石野
2015/08/25