会社はこれからどうなるのか(赤築)
『会社はこれからどうなるのか』(岩井克人著)を読みました。
本書では、そもそも会社とは何か、また資本主義の流れの中で会社の役割がどのように変わっていくのかという難解なテーマが扱われていますが、語り口調で、かつ明快な論理で構成されているため、複雑な現象を単純化して理解することができるという爽快感を味わえました。
さて、本書では「利潤は差異性からしか生じない」ということがキーワードとして繰り返し述べられています。
グローバル化、IT化、金融革命という流れにより、「標準化」された現在社会においては、自ら「差異」を創り出さなければ、利潤を生みだすことはできません。
本書を読むことで、経済の本質と今日を生きる我々の役割を認識することができるでしょう。
2013/06/21
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