おカネを借り続ける経営(砂川)
書評です。
本のタイトル(見出し)では、
「借りたカネは返さ(せ)ない!」
という衝撃的な内容で、
本の表紙は黒色で文字がピンクなため、
非常にブラックな印象を受けますが(笑)、
中身は基本的な融資の考え方や銀行との付き合い方がまとめられています。
「借りたカネは返さ(せ)ない!」
という衝撃的な内容で、
本の表紙は黒色で文字がピンクなため、
非常にブラックな印象を受けますが(笑)、
中身は基本的な融資の考え方や銀行との付き合い方がまとめられています。
融資を受けることや、
会社に借入残高があることについて、
強い難色を示す経営者の方もいらっしゃいますが、
よほど自己資金が潤沢でない企業を除き、
ほとんどの企業は、会社の経営をするにあたって、
借金(融資)は必要となります。
会社に借入残高があることについて、
強い難色を示す経営者の方もいらっしゃいますが、
よほど自己資金が潤沢でない企業を除き、
ほとんどの企業は、会社の経営をするにあたって、
借金(融資)は必要となります。
ごく簡単にいいますと、
投下した資本(在庫の調達、従業員の給与・社会保険、家賃等)が
売上〜売掛金を経て回収されるまで、タイムラグが発生します。
投下した資本(在庫の調達、従業員の給与・社会保険、家賃等)が
売上〜売掛金を経て回収されるまで、タイムラグが発生します。
このタイムラグを埋めるための運転資金は、
銀行から借り入れて当然という理論です。
銀行から借り入れて当然という理論です。
また、会社の自由に使えるお金は税引後の利益だけなので、
その利益でこのタイムラグの資金を埋めるには、
長期間を要することになるので、
融資の借換えの継続は、企業経営上必須です。
その利益でこのタイムラグの資金を埋めるには、
長期間を要することになるので、
融資の借換えの継続は、企業経営上必須です。
だから、借換えを継続させるために、
銀行の付き合い方をうまくやれる経営を目指しましょう、
つまり本のタイトルの「おカネを借り続ける経営」になるというわけです。
銀行の付き合い方をうまくやれる経営を目指しましょう、
つまり本のタイトルの「おカネを借り続ける経営」になるというわけです。
経営者の方は、
返済猶予制度(金融円滑化法)、東日本大震災復興緊急保証制度が
終了に伴い、今後銀行とのより一層上手な付き合い方が
求められることになります。
返済猶予制度(金融円滑化法)、東日本大震災復興緊急保証制度が
終了に伴い、今後銀行とのより一層上手な付き合い方が
求められることになります。
この本も、本の見た目の印象は派手ですが(笑)、
入門書としては読みやすいので、
中小企業の経営者の方で、融資の仕組などを勉強したいという方にお勧めです。
入門書としては読みやすいので、
中小企業の経営者の方で、融資の仕組などを勉強したいという方にお勧めです。
2012/08/23
- 読書発表・本紹介