書評 伝える力 (石野)
池上彰さんの「伝える力」を、いまさらですが読みました。
池上彰さんといえば、もう説明が不要ですね。「わかりやすい」の代名詞ともいえる存在です。
どうやったら、あれほどわかりやすく説明できるのか・・・。興味深深でページを開きました。
ハウツー本と思って買ったのですが、内容は雑誌のコラムをまとめたものでした。
本当いうと、最初少しがっかりもしました。書かれている内容は・・・。
1. わかりやすく伝えるには、深く知ること
2. 子供に説明して、理解してもらえるレベルがゴール などなど。
「わかってるけど、それができひんやん?」と、思いましたが、これが既に間違いなわけです。
つまり、「わかっているけど・・・」ではないのです。
できないということは、「深く知る」ことをしていないということだと、改めて知らされました。
よく考えてみると、この本は「伝える力」。「わかりやすく話す方法」ではないと言うことも気付きました。
理解を深めるためには、「自分が知らないことを知る」、謙虚であれ。とありました。
日常使っている言葉でも、知らないことはたくさんあります。
例で上がっていた、「警視庁」と「警察庁」の違い・・・。私は、わかりませんでした。
池上さんは、「伝える力の根幹は、コミュニケーションである。」と書かれています。
如何にコミュニケーション力を高めるか。
第3章 円滑なコミュニケーションをする にも書かれています。
`明日から使える´とかではないのですが、その分、じわりといい本でした。
よかったら、読んでみてください。
2011/04/20
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