書評:小さな会社の トクする 人の雇い方・給料の払い方(砂川)
税理士という職務上、中小企業の「雇用の問題」について、よく相談を受けます。
・残業代って払わないと、後々トラブルになるって聞いたんだけど。。
・社会保険が高くて大変なんだけど。。
・人を雇うときに助成金をもらえるって聞いたんだけど。。
経営者は、この不況の中で、業績や資金繰りなど日常の業務だけで多忙なため、
人事・労務面までは、なかなか手が回らない部分かと思います。
しかし、問題が起こってからの「後手」対応だと、
望ましくない結果となってしまうことも事実です。
本書は、従業員の採用から退職まで、経営者が知っておくとトクをする
(あるいは、後々のトラブルを回避する)基本的な雇用のルールについて、
社労士の井寄先生が、とても解りやすく、網羅的にまとめていらっしゃいます。
章
1.従業員にかかるコストは雇い方で変わる
2.正しい雇用契約の基本を知る
3.ホンマにトクする給与計算・社会保険の最大限活用法
4.トラブル従業員への正しい対応法
5.労働条件を変更するときはココに注意
6.正しい退職のルール
2〜3時間ほどで読めるので、中小企業の経営者の人事・労務の導入本として、
お勧めいたします。
それで、読んでみて、気になる箇所については、
専門書や、社労士などの専門家に問い合わせてみて、
これを機に御社の抱える人事・労務面の問題を解決されてはいかがでしょうか。
弊社でも、人事労務の担当がおりますので、ご相談をお待ちしております。
2011/03/16
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