年金制度の行方は・・・。(石野)
1月にニュースになりましたが、2009年度公的年金の支給総額が50兆円を超しました。
2009年度実績で見ると、現役1.8人に対し受給者1人という構図になっており、正直、「えげつない!」と思うわけです。
そもそも、年金と世間を騒がせる生活保護との違いは、年金は防貧機能であり、生活保護は救貧機能である点と言えるでしょう。ですが、果たして、現役1.8人で1人を支えるこの制度、年金を納めてもらえるの?という疑問が湧き上がるのは当然だと思います。
年金をかけていても、受給年齢の引き上げなどで、生活保護を受ける羽目になるのでは・・・?という不安は、現在の不況の一翼を担っているだろうし、現に国民年金の納付率は最悪で、その上、マスコミは年金はもらえないと書きたてています。
では、年金はかけなくてもいいのでしょうか。
私は、自分で老後資金を準備できる人は別として、安易に「もらえないだろうから、払わない」を選ぶべきではないと思います。国を信用しているということではなく、現在でも国民の約3割(ちょっとうろ覚え。)がもらっているものを、突然やめることはできないだろうと思うからです。辞められないとするならば、いずれ年金は大改革をせざるを得なくなるだろうし、そのときに、最低限度の受給権も持っていないよりは、やはり、あるほうが良いだろう(そうあるべき)と思います。
義務とワンセットではありますが、自分の権利をそう簡単に捨てないほうがいいと思うわけです。
いずれにせよ、次の政権は、必ずこの問題にしっかり取り組み、安心できる社会を作って欲しいと切実に願う今日この頃なのでした。
(今回は、ちょっとまじめに考えてみました。)
2011/02/17