「年利15%でふやす資産運用術」
年利15%以上で資産を増やす、という派手なタイトルの本ですが、
書かれている内容についてはいたってシンプルかつ堅実で、
「確定拠出型年金」をつかいましょうということでした。
確定拠出年金を簡単に説明すると、
1) 毎月5,000円から23,000円(自営業の方・法人型ならもっと大きくかけられます)を積み立てます。
2) その積み立てたお金はその年の確定申告(年末調整)で所得控除ができ、税金が戻ってきます。
3) 60歳になったら、その積立てたお金が戻ってきます。
という、税金控除付きで、老後の資産形成ができる、という制度であります。
それで、どうして15%というかというと、
所得税と住民税の合算の最低税率が15%なので、支払った金額×15% が戻ってくるというカラクリなわけです。
当然、所得税率が高い人だと、50% が戻ってくるので、年利50%ということになります。
年利という言葉の意味と本来違うとは思いますが、まあ実質ということで。。。
今どきそんな年利が高い商品はないと思いますが、注意点もあります。
・ 60歳になるまで積み立てたお金は戻ってこない
・ 上記で積立てといってますが、正しくは、投資信託で運用ということになるので、元本割れする可能性も当然あります。
上記が問題ないならば、
将来の年金不安を感じている方、漠然と貯金をしている方、所得税率が高い方、には
非常に素晴らしい制度だと思います。
詳しくはご紹介した本を読んでもらうもよし、ネットで調べてもらうもよし、です。
かくいう自分もこの本を読んで資料を取り寄せている最中です。
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2015/03/03
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