相続税の節税対策戦略
一般的には、相続税の税率よりも贈与税の税率の方が高いと言われています。
しかし、相続税と贈与税の最高税率は同じ(50%)です。
相続税の課税標準が3億円を超えてしまうような資産家の場合、
相続税であろうが贈与税であろうが50%の税率を適用されてしまいます。
そうなると、節税対策の戦略も変わってきます。
相続はいつ起こるか分かりませんが、贈与はタイミングを自分で決めることができるからです。
毎年株価を算定して株式の評価が低くなるタイミングで贈与したり、
不動産の価値が下落しているタイミングで贈与していきます。
このような、相続税でも贈与税でも最高税率が適用されるような資産家の場合は、
財産価値が低くなるタイミングを見極めることが節税対策で最も大事なことと言えるでしょう。
では、通常の相続税対策の場合はどうでしょう。
通常の相続税対策でも財産価値が低くなるタイミングで贈与することは推奨されます。
ただ、それだけを考えていれば良いというものではありません。
相続税と贈与税の税率のバランスを見て、時期と金額を考え、 計画的に贈与していかなければならないからです。
平成27年から相続税の基礎控除が下がります。
相続税の課税強化が始まります。
一方、子や孫への贈与に対する贈与税の税率は緩和されます。
今回の改正を機に相続税の節税対策を考えてみてはいかがでしょうか。
2013/09/18
- 相続税・贈与税