確定拠出年金の加入対象者が拡充されました
確定拠出年金法が改正され、平成29年1月から、個人型確定拠出年金の加入対象者が広がり、基本的にすべての方が加入できるようになります。
[改正のポイント]
1.「個人型確定拠出年金」は、これまで自営業者等に限られていましたが、平成29年1月からは、企業にお勤めの方や公務員、専業主婦の方など、基本的にすべての方が加入できるようになります。
2.転職したときなどの積立資産の持ち運び(ポータビリティ)も拡充し、より使いやすい仕組みになります。
[確定拠出年金とは?]
1.「確定拠出年金」は、より豊かな老後生活の実現のため、基礎年金(1階部分)、厚生年金保険(2階部分)などの公的年金に上乗せして給付を受ける私的年金(3階部分)のひとつです。
2.「確定拠出年金」は、企業または個人が拠出した掛金と、その運用収益の合計額を基にして将来受け取る年金額が決まる制度であり、「企業型」と「個人型」があります。今回改正されたのは「個人型」です。
[個人型確定拠出年金のメリット]
1.掛金が全額所得控除されます
2.運用益も非課税で再投資されます
3.受け取るときも税制優遇措置があります
年金で受け取る場合 → 公的年金等控除
一時金で受け取り → 退職所得控除
[加入するときの留意点]
1.受取額は運用成績により変動します
2.原則60歳まで引き出すことができません
3.口座管理手数料などがかかります
アイネックス税理士法人 伊藤
2016/07/21
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