納税者にメリットあり!書面添付制度
書面添付制度とは・・・
◆書面添付制度の内容
法律に定められている制度で、企業が税務申告書を税務署へ提出する際に、その内容が正しいことを税理士が確認する書類(税理士が計算し、整理し、又は相談に応じた事項を記載した書面)を添付する制度です。
⇒ 「書面添付」とは、簡単に言うと「税理士が会社の決算の内容を説明した文章(=書面を、決算書につけて(=添付)税務署に提出すること」です。
※ ただし、次のような事務所は書面添付をすることができませんので、ご注意ください。
・売上の繰延や除外、架空経費の計上、個人的な経費の混入、粉飾決算を行っている
・会計資料の保管状況が悪い、記帳状況を改善する必要がある 等
◆書面添付制度の目的
書面添付制度の目的は、申告書の信頼性を高め、調査を簡略・省略することにより、税務行政を円滑化し納税者の精神的負担を緩和することです。
◆書面添付の主なメリット
?調査期間の短縮や、現地調査が省略される可能性があります
書面添付がある決算書を提出した会社には、税務調査(事前通知調査)の前に、「税理士が会社の決算内容について説明する機会(=意見聴取)」が与えられます(場合により、通常調査になるケースがあります)。この説明により税務署の疑問がある程度解決された場合は、調査期間の短縮や、現地調査が省略されることがあります。
?第三者に対する申告書の信頼性がアップします
税務署・・・・・正しい申告は税務署からの高い信頼を獲得します。
金融機関・・・経営内容の適正開示は融資担当者からの信頼を獲得します。
取引先・・・・・健全な経営内容は取引先の安全性確保と信用供与に不可欠です。
2009/12/10
- 法人税