非上場株式場等の相続税の納税猶予 PART2
〜納税猶予額の計算方法?〜
今回は、前回の内容を踏まえた上で、具体例を通じて実際に計算してみましょう!
<具体例>
遺産総額3億円
相続人:子A 子B(法定相続分で相続する)
納税猶予の対象株式1億円
子A・・・取引相場のない株式を含む1.5億円を相続、経営承継相続人
子B・・・1.5億円を相続
1.通常の相続税額を算出する
1.5億円+1.5億円—(5,000万円+1,000万円×2人)=2.3億円
2.3億円×1/2=1.15億円
1.15億円×40%−1,700万円=2,900万円
2,900万円×2人=5,800万円
5,800万円×1.5億円 / 3億円=2,900万円
2.子Aの納税猶予額を算出する
?取引相場のない株式100%のみ相続するとして計算
1億円+1.5億円—(5,000万円+1,000万円×2人)=1.8億円
1.8億円×1/2=9,000万円
9,000万円×30%−700万円=2,000万円
2,000万円×2人=4,000万円
4,000万円×1億円/2.5億円=1,600万円
?取引相場のない株式20%のみを相続するとして計算
(1億円×20%)+1.5億円−(5,000万円+1,000万円×2人)=1億円
1億円×1/2=5,000万円
5,000万円×20%−200万円=800万円
800万円×2人=1,600万円
1,600万円×2,000万円 /1.7億円=188万円
?子Aの納税猶予額
?—?=1,412万円
相続人 子A 子B
課税価格 1.5億円 1.5億円
相続税額 2,900万円 2,900万円
納税猶予税額 △1,412万円
納税額 1,488万円 2,900万円
2009/03/23
- 相続税・贈与税