高速道路料金のインボイス対応について
高速道路料金のインボイス対応について
本日は、高速を利用した際のインボイスの対応について、支払手段によって、それぞれどのように対応するかについてご紹介していきます。
(1) 現金払い等で料金所で領収書をもらう場合
現金・クレジットカード(ETCカードではない)払いにてお支払いされる場合は、
料金所にて、領収書(簡易インボイス)が受け取れますので、こちらで仕入税額控除は可
能です。
※注意点として、再発行はできないので、紛失にお気をつけください。
(2)ETCクレジットカードを利用する場合
こちらで高速を利用される方がほとんどかと思います。
原則的な対応としては、ETCクレジットカードを利用する場合は、WEB上の「ETC利用照会サービス」から高速道路の利用に当たり「利用証明書」をダウンロードする形で、電子簡易インボイスを取得し保存する必要があります。
ただし、あまりにも事務負担が大きいことから例外的な方法として、国税庁は令和5年9月15日に以下の対応方法でも構わない旨、方針が示されました。
ほとんどの事業者は、こちらの例外的方法を採用されることになると思います。
(例外的方法)
高速道路の利用が多頻度にわたるなどの事情により、全ての高速道路の利用に係る利用証明書の保存が困難なときは、クレジットカード会社から受領するクレジットカード利用明細書と、利用した高速道路会社等の任意の一取引に係る利用証明書をダウンロードし、併せて保存することで、仕入税額控除を行って差し支えない。
※多頻度の定義は特に示されておりませんので複数回利用があるのであれば今のところ
問題ないものと思われます。
※複数の高速道路会社等の利用がある場合、高速道路会社等ごとに任意の一取引
要約しますと、以下の①②で対応することになります。
① 利用した高速道路会社等の任意の一取引に係る利用証明書を一度だけダウンロードしておく。
② 利用ごとの『クレジットカード利用明細書』を保存しておく。
■「ETC利用照会サービス」から「利用証明書」をダウンロードする方法
以下のサイトより利用証明書がダウンロードできます。
今まで、利用証明書をダウンロードしたことがない方がほとんどかと思いますが、皆さん、『ETC車載器セットアップ証明書・申込書』残っておりますでしょうか??
利用証明書を発行するにあたり、上記のサイトから新規で登録していくのですが、その際に、ETCの『車載器管理番号』が必要となります。
ETCの器機本体にも記載されているのですが、車に一体となって、番号が確認できない場合があるかと思いますので、早めに確認することをお勧めいたします。
2023/11/04
- 消費税