京都商人な写真屋のおやじ。
先日、証明写真が必要になり、写真屋さんで撮ってもらうことにした。
仕事柄、写真が時々必要になるのだが、ストックがなくなってしまった
からである。
引越しした事務所の近くでと思ったのだか、思い当たるところがないので、
引越しする前に利用したことのある写真屋さんへ行ってみた。
その写真屋は、2度ほど利用したことがある。
「ごめんください!証明写真を撮ってほしいんですが・・・」
ほぼ1年ぶりだったが、相変わらず必要なこと以外話さない無愛想な
写真屋のおやじだった。
私の事など、うっすらと覚えている程度の会釈をして
「2階へどうぞぉ。」
とだけ言った。
証明写真の提出が、次の日に迫っていたので、いわゆる3分間写真にして
もらった。
3分間写真なので「被写体」がパッとしないことがダイレクトに映し出され、
少々落胆した。
そんな私の思いを察したのか、写真屋のおやじが
「こちらのカメラで撮ってネガを保管しときまひょか?必要なときに来てもらっ
たら現像しまっせ。」
と今までになく気を利かして、言ってくれた。
「お代は、現像したときでよろしおす。」
と言ってくれたので、何枚か撮ってもらい、ネガを預けておくことにした。
「このおやじ、無愛想な割りに、なかなかお客さんを囲い込むのうまいなあ!」
と密かに思いながら、先に撮った3分間写真の代金を支払った。
「おーきに。」
としか言わないので
「おじさん!ネガ預けるんで名前とか控えなくていいの?」
と質問すると、エッ?と驚く返事が返ってきた。
「川端さん、でっしゃろ!?」
びっくりした。2度ほど行っただけで、しかもほんの少しの時間だけなのに覚えて
いてくれた。
僕は、思わず「なんで覚えてるのですか?」と聞き返した。
「ポーズのとり方でわかりました。」
と答えが返ってきた。
このおやじ、お客さまを囲い込むばかりか、頭の中に瞬時に引き出せる
顧客データベースまで持っていた。
京都商人の深みに触れたような気持ちになった。
仕事柄、写真が時々必要になるのだが、ストックがなくなってしまった
からである。
引越しした事務所の近くでと思ったのだか、思い当たるところがないので、
引越しする前に利用したことのある写真屋さんへ行ってみた。
その写真屋は、2度ほど利用したことがある。
「ごめんください!証明写真を撮ってほしいんですが・・・」
ほぼ1年ぶりだったが、相変わらず必要なこと以外話さない無愛想な
写真屋のおやじだった。
私の事など、うっすらと覚えている程度の会釈をして
「2階へどうぞぉ。」
とだけ言った。
証明写真の提出が、次の日に迫っていたので、いわゆる3分間写真にして
もらった。
3分間写真なので「被写体」がパッとしないことがダイレクトに映し出され、
少々落胆した。
そんな私の思いを察したのか、写真屋のおやじが
「こちらのカメラで撮ってネガを保管しときまひょか?必要なときに来てもらっ
たら現像しまっせ。」
と今までになく気を利かして、言ってくれた。
「お代は、現像したときでよろしおす。」
と言ってくれたので、何枚か撮ってもらい、ネガを預けておくことにした。
「このおやじ、無愛想な割りに、なかなかお客さんを囲い込むのうまいなあ!」
と密かに思いながら、先に撮った3分間写真の代金を支払った。
「おーきに。」
としか言わないので
「おじさん!ネガ預けるんで名前とか控えなくていいの?」
と質問すると、エッ?と驚く返事が返ってきた。
「川端さん、でっしゃろ!?」
びっくりした。2度ほど行っただけで、しかもほんの少しの時間だけなのに覚えて
いてくれた。
僕は、思わず「なんで覚えてるのですか?」と聞き返した。
「ポーズのとり方でわかりました。」
と答えが返ってきた。
このおやじ、お客さまを囲い込むばかりか、頭の中に瞬時に引き出せる
顧客データベースまで持っていた。
京都商人の深みに触れたような気持ちになった。
2005/08/11
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