スペイン旅行談−レアルマドリード VS スポルディング
マドリードに移動した次の日の3月21日(なんぼ前の話やねん!とお叱りをうけそうですが)。
その日にレアル・マドリードVSスポルディングの試合があるというので、有名なフラメンコを見るオプションを予約してたのをキャンセル(お金は返ってきませんでした。とほほ。)。
もちろん、レアル戦のチケットが入手できる保障はなく、当日券を最悪ダフ屋から買おうという一か八かの選択でした。おまけに、僕がサッカーを見に行くというと、サキオ先生とコナピーまで「行く!」って言うので、内心「3人分GETは厳しいんじゃない!?」と思いましたが、言うに言えず3人でタクシーに乗り込みました。
思わず「ワオーッ!」と叫んでしまったが、まだチケットを入手できてないので、運転手さんにチケット売り場の最も近くで停めてもらって猛烈にダッシュ!
幸い、格下のスポルディング戦だったのでチケットが余ってたが、みんなバラバラのシートでしかも値段は160ユーロ。160ユーロっていうと、その時の円換算で20000円ぐらいですから、西京極で観る京都サンガの同じぐらいの席の3000円ほどと比べると7倍の値段。他の物価指数とかよくわからないけど、だいたい10倍ぐらい違うんじゃないかなと思う。
というか、それだけ払っても観に来てもらえるレアルって、やっぱりすごいチームなんだと思った。
中に入ると、5階建ての、すり鉢状のスタジアムが目の前に迫ってきて、見上げないと一番上まで見えない。なんともすごい迫力。(あー、京都にも専用スタジアムが欲しい〜)
さて、いよいよ試合開始。フラッシュが花火のように、そこらじゅうで光る。観客の大歓声!
前半の試合展開は、レアルが圧倒的にボールを支配し、スポルディングはカウンターを狙う。目の前で、クリスチャード・ロナウドが高速ドリブルでスポルディングのディフェンスを切り刻むもスポルディングの堅いディフェンスに阻まれ、前半は0-0で終了。
そして、後半開始後8分。目の前でスポルディングのバラルが角度のない右サイドから切り込んで先制弾が炸裂。
周りは意気消沈していたが、3列ほど前の、若い女性がダンスを踊りながら喜んでる。
これって、阪神巨人戦のライト側のアルプススタンドで、ラミレスのホームランに歓喜しているようなもんで、度胸あるなあと思っちゃいました。
でも、この先制弾は、ファンには願ってもない試合展開。ホームで圧倒的に強いレアルは、これで本気モードに入り、すぐさまトップへギアチェンジした。
4分後。レアルがゴール前でフリーキックを得る。キッカーは、クリスチャードロナウド。
まるで闘牛士が、牛に最後のとどめを刺すような仁王立ちから、無回転の弾丸シュート!キーパーははじくのがやっとで、こぼれ球をファン・デル・ファールトが押し込んだ。
瞬間、観客が総立ちで割れんばかりの歓喜の声!iphoneで偶然その場面を録画していた僕も、iphoneごと立ちあがって絶叫していた。(あーしんど。)
こうなると完全にレアルペースで試合が運ばれ、59分、グラネロのあげたCKをヘディングで合わせるとシャビ・アロンソがヘディングで押し込む。イグアインは9連勝のシンフォニーのクライマックスを奏でる。67分に美しい個人技から完璧なシュートを左足で放ち3点目を奪って、試合終了。
途中ラウルが交代ででてきたが、個人的には、カカーのプレーが見たかった。
でも、力強く華麗で芸術の領域にまで高まった感のあるレアル・マドリードの試合を堪能できたので、至極ご満悦な一日であった。
帰りのタクシーで、寒くてバルセロナのマフラーをしていた僕に「You want to die?」と冗談交じりに運転手に言われた時は、ちょっと怖かったが...。
2010/06/03
- 雑感