税理士川端雅彦コラム

KAWABATA MASAHIKO COLUMN

勝つことによりもたらされる何か!

負けちゃいました!残念です。でも、よくここまで頑張ったと思いますし、たくさんの勇気をもらいました。


アメリカを含め、どの対戦相手と比べても、身体的に劣るわけで、それを技術とチームワークでカバーし、次々と強豪を打ち破っての決勝進出ですから、大したものです。


今回のW杯の決勝に臨むにあたり、MFの宮間選手が言った次の言葉が、僕には大変印象に残っています。


 「前回優勝して女子サッカーにすごく関心や興味を持ってもらえるようになった。とはいえ、関心が徐々に薄れてしまってきていた。この大会で結果を出すことがこれから先、女子サッカーを背負っていく選手たち、始めようと思っている少女たちに対して残せること。そこに立ってからこそ、"ブーム"ではなく"文化"になっていけるようスタートが切れる」


この想いは、宮間選手だけでなく、他のすべてのチームメイトにも共有されていたと思いますが、彼女たちにとっては、勝つことは、自分たちの「ゴール」なのではなく、女子サッカー界にとっての「スタート」だったんですね。


勝つことによってもたらされる他の何かが、彼女たちを突き動かしてきたのだと思います。

東日本大震災が起こった年に開催された、前回のW杯で優勝したときに、澤選手が、同じようなことを次のように言っています。


「我々のしていることは、ただサッカーをするだけではないことを、意識してきた。

我々が勝つことにより、何かを失った人、誰かを失った人、怪我をした人、傷ついた人、彼らの気持ちが一瞬でも楽になってくれたら、私達は真に特別な事を成し遂げた事になる。


こんな辛い時期だからこそ、みんなに少しでも元気や喜びを与える事が出来たら、それこそが我々の成功となる。


日本は困難に立ち向かい、多くの人々の生活は困窮している。

我々は、それ自体を変えることは出来ないものの、日本は今復興を頑張っているのだから、そんな日本の代表として、復興を決して諦めない気持ちをプレイで見せたかった。


今日、我々にとってはまさに夢のようで有り、我々の国が我々と一緒に喜んでくれるとしたら幸いです」


今回は、残念ながら決勝で敗れはしましたが、なでしこジャパンの強さは、勝つことによりもたらされるもう一つ上の何かを、持ちながら試合に臨んでいることなのかも知れないと思いました。

あっぱれ!なでしこジャパン!

4年後の雪辱へ向けてがんばってください!


2015年7月6日

?アイネックス税理士法人 代表 川端雅彦

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2015/07/06

  • 雑感

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