ピンチに強くなる!
今シーズン、一度も観ることのなかった野球を、昨晩、初めてテレビ観戦しました。その試合とは、日本シリーズの第2戦、楽天vs巨人の試合です。
私の関心事は、ただ一つ。田中将大投手が連勝を続け、巨人をやっつけてくれるかどうかでした。
結果は、ご承知のとおり、手に汗を握る投手戦を、田中投手が完投し、2対1で楽天が勝ちました。
圧巻は、6回の満塁のピンチに、バッター、ロペスに対してインコースにストレートを投げ、三振に打ち取った場面でした。
解説の古田さんによると、デッドボールになると1点を献上するあの場面で、内角に投げられる田中選手の技術に加え、ハートの強さが、シーズン負け知らずという結果を導き出している、ということでした。
データでみると、田中投手はシーズン中、満塁を背負う場面が15回あり、打たれたのは、たったの1回。つまり被安打率0.67です。そして、二三塁の時は、0.143、一三塁の時は0.176と、ピンチになればなるほど、打たれないというデータが出ています。
満塁になった時を見ていると、まるで金剛力士像のような鬼の形相になり、目から火が噴き出そうなぐらい気合が入っていました。
星野監督が「100年に一度出るか出ないかの逸材だ!」と言っているように、田中選手だからこそできたのだ、と言ってしまえば、それまでなのですが、私たちビジネスの世界でも、見習うべきことが沢山あると思います。
「チャンスにめっぽう強い」という資質と同様に、いやそれ以上に「ピンチに強い」という資質はなくてはならないものだと思うのです。
なぜなら、いままでの失われた20年は、云わばピンチの連続であり、そのピンチを凌いで生き残ってきた企業こそが、次のチャンスを手に入れることができているからです。
そして、「マーくん!」と同じニックネームで飲み屋で呼ばれる私も、どのようなピンチでもへこたれない資質を身につけるように、精進していこうと思います。
尤も、金剛力士像のような鬼の形相ではなく、笑顔を忘れず「笑う門には福来る」を肝に銘じながらではありますが。
アイネックス税理士法人 代表社員 川端 雅彦
2013/10/28
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