税理士川端雅彦コラム

KAWABATA MASAHIKO COLUMN

製品ミックスを見直して収益率を改善する

ツイッター!ついに始めちゃいました!
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では、今回は製品ミックスを見直して収益率を改善するというテーマでお話しします。

一般的に、各企業は利益率の異なる製品・商品を扱っています。

したがって、次のプライシング戦略は、利益率の高い製品・商品が多く売れるようにする、製品ミックスを見直すことです。

そのためには、バンドル(複数商品の抱き合わせ)、ディスカウント、リベートなどあらゆる手だてを駆使して、顧客が購入する製品の構成が、収益性の高い組み合わせになるように促していきます。

たとえば、利幅が大きい見込生産品と、競争が激しく利幅が小さい受注生産品を扱う、下記のような会社があるとします。


   製品    売上高  利益   率
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 見込生産品  400  200  50%  
 受注生産品  600  180  30%  
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  合計    1000  380  

この2種類の生産品が同一のラインで生産されており、生産量は1000が限界とします。




この場合、例えば、見込生産品の売上構成が最も大きくなるように2%のリベートを設定したとします。


   製品    売上高  利益   率
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 見込生産品  600   288  48%  
 受注生産品  400   120  30%  
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  合計     1000  408

見込生産品の利益率はリベートが2%発生したため48%になりましたが、それに伴い売上構成が逆転しました。

その結果、利益は380から408と、28改善する結果となっています。


このように、リベートやディスカウントなどを工夫することによって、製品ミックスを改善した結果、この会社は顧客に対する価格を引き上げることなく利益を向上させることに成功しました。

また、同時に受注生産品から見込生産品に乗り換えた顧客は、以前より多くのリベートを手にすることになりました。

付け加えると、このような施策を成功に導くためには、各製品・商品の利益率を会計的に、正しく把握する仕組みが必要になってきます。



★☆★  今回のPoint  ★☆★


  ●製品ミックスを改善して利益率を高める。

  ●製品ごとの利益率が把握できる会計の仕組みを作る。
 

京都・大阪の税理士ならアイネックス税理士法人

2010/01/25

  • 雑感

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