税理士川端雅彦コラム

KAWABATA MASAHIKO COLUMN

ドーハの歓喜・神様からのご褒美


いやー、すばらしい結果が待ってました!
なんてったって、W杯優勝経験国2国を、逆転により撃破して予選を突破したわけですから、これを「ブラボー」と言わず、なんて言ったらいいのでしょう!

実は私、初戦のドイツ戦、現地カタールで、年甲斐もなく、サムライブルーのユニフォームを着て、必勝と描かれた鉢巻きを締めながら、声が出る限りの応援をし、その歓喜を味わってきました。

これで、日本の予選突破の可能性は、かなり高くなったと思いながら帰国したわけです。

そして、コスタリカ戦での、まさかの敗戦。

本音のところ、コスタリカに敗れたあと、次のスペインの実力を考えると、ドイツ戦の初戦の勝利が「幻の歴史的勝利」と揶揄されることになるかもしれないと悲観的に思っていました。

そして、対スペイン戦。眠い目をこすりながら、生中継に見入ってました。

後半、1点ビハインドの日本は、堂安選手の強烈なシュートで同点に追いつきました。しかし、この1点は、よく見ると、たくさんの選手が絡んでいます。

スペインのGKが右サイドバックへパスしたそのボールへ、素早く間合いを詰めた遠藤選手と三苫選手のプレッシャーで、そのサイドバックから再びGKへバックパスしています。

そして、そのボールに対し、俊足を生かして間合いを詰めた前田大然選手のプレッシャーを感じたキーパーは、慌てて左のMFにパスをつなごうとします。そこへ伊東純也選手が体を張ったヘディングで堂安選手へつなぎ、その結果として、堂安選手の見事なシュートが生まれることになったのです。

つまり、堂安選手の見事なシュートは、たくさんの選手のお膳立てがあったのです。

2点目も同様です。堂安選手のクロスに先に飛び込んだ前田大然選手に引きずられて、キーパーが横っ飛びしています。そこへ三苫選手のタッチラインを割ったかに見えた折り返しに、田中碧選手のゴールが生まれています。

仮にあの時、前田選手が飛び込まなければ、GKは、三苫選手の折り返しをスペインのGKがキャッチしていたと思うのです。

いずれの得点も、それぞれの選手が、それぞれの役割を執拗にやり遂げて勝つのだという執念が重なり合った、個と組織が見事に調和した結果であると思います。

こういうプレーをすることで、岡田武史元監督が言っていた「神様からのご褒美」を授かれたのだと思います。

そして、このような神様のご褒美をもらうことができる執念は、どこから生まれてくるのかというと、それは、自分たちの目標・ビジョンをどこに置くのかというのが、非常に大切なのではないかと思います。

今回の森保ジャパンの目標は、ベストエイト以上ですが、その土台となるのが、JFAの目標、ビジョンとなります。

JFAは2005年、「JFAの約束2050」と題し、次のようなビジョンを掲げています。


JFAの約束

2050年までにすべての人々と喜びを分かち合うために、ふたつの目標を達成する。

1、サッカーを愛する仲間=サッカーファミリーが1000万人になる。

2、FIFAワールドカップを日本で開催し、日本代表チームは、その代表チームで優勝する。

その大きな目標からブレイクダウンされた目標が、森保監督の「ベストエイト以上」という目標につながっているのです。

その目標の達成のために、足らないところを明確にし、強化し、たゆまぬ努力をし、実際に臨む、ということが、神からご褒美をもらえたスペイン戦の勝利につながっていたのだと思います。

この原稿がアップされる頃には、ベストエイトをかけたクロアチア戦の結果は、出ていることになると思いますが、2050年ワールドカップ優勝への階段を一段上がっていることを期待しています。

同時に、企業経営においても、明確な目標を設定し、段階を追って実現していく努力を積み重ねることが大切であると肝に銘じたいと思います。

神様のご褒美をもらえるように。

令和4年12月2日

アイネックス税理士法人

代表 川端雅彦

京都・大阪の税理士ならアイネックス税理士法人

2022/12/05

  • 雑感

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