岡田メソッドと30周年記念式典
去る9月14日、お客さまをお招きして弊社アイネックス税理士法人の30周年記念式典をグランヴィアホテル京都にて開催させていただきました。お客様、弊社社員を含め300名に近い方々にご出席いただき想像していた以上に華やかな式典となりました。
司会には、弊社クライアントで現在フリーキャスターとしてご活躍の八木早希さん、特別ゲストとして、現在FC今治を運営する「株式会社今治・夢スポーツ」の代表取締役の岡田武史氏をお招きし、特別講演をお願いいたしました。
私が岡田さんに講演をお願いした理由は、私が無類のサッカー好きであることと、岡田さんの提唱されている「岡田メソッド-自立する選手、自律する組織」という考え方が、経営に相通じるところがあるのではないかと思ったからです。
そもそもこの岡田メソッドの開発は、あるスペインの有名なコーチと話をしている時に「日本には、サッカーの型があるのか?」との問いから始まったとされます。例えば、ほんの一例ですが、スペインはショートパス主体であり、オランダは中距離パスが主体の戦術で、それが全員に共有されています。
そういう型が共有された上で、選手たちが、その場の状況に応じて「自律的」に考えてコミュニケートしながら修正を行い、判断して動くということにつながっています。
講演の中で、こういった共有された型を守ることを基とし、その型を破り、型から飛び出していく、いわゆる「守・破・離」の段階に至って、本当の世界レベルの戦いができるということを含め、たくさんのお話しいただきました。
講演のあと、岡田監督と対談させていただきながら、この岡田メソッドとその考え方は、我々経営をする際の「自律した組織」をいかに作るのかということにも当てはまると考えるようになりました。
例えば、顧客接点を持つ営業やサービスの現場で、様々な事象に遭遇した時に、現場の人間が自ら考えて対応し、顧客満足を得ることができたなら経営者として、これほど頼もしいことはないと思います。
しかしながら、こういった対応が、経営者の考える対応と異なることもしばしばあり、どうすれば分かってくれるのだろうと思案する経験をされる経営者の方も多いのではないかと思います。
そういうことを考えると、この「岡田メソッド」に通じるものは、その会社の理念やミッションから落とし込まれた、京セラの「フィロソフィー」や、それぞれの企業の独自の「行動指針」にあるのではないかと思うようになりました。
これら、フィロソフィーや行動指針は、その会社の経営をする様々な場面における「判断基準」であり「判断をする上での考え方」であるわけです。
したがって、フィロソフィーが浸透している組織においては、好き勝手に判断して行動するのではなく、その型の上に立った「自律した判断と行動」をしているわけで、理念に直結したアクションにつながっていると思われます。
今回、30周年記念式典を開催するかどうかも思い悩んだのですが、来賓でお越しいただいた弥生会計の前社長の岡本浩一郎様はじめ、たくさんのお客さまから心温まる挨拶を頂戴し「盛大な式典でした。勉強にもなり、たくさんの刺激をいただいた。これからもよろしくお願いします。」とのお言葉をいただきました。
また、アイネックスグループは、2030年には100名体制で、1000社を超えるお客様のネットワークを作るということも併せて共有させていただきました。
そのような組織を作り上げ、高い顧客満足度を維持するためには、岡田メソッドならぬアイネックスメソッドを全社員に浸透させ、そこからさらに進化した「破・離」を目指さなければならないと気付くことができた、大変有意義な式典でありました。
これを機に今まで以上にレベルアップを図り、お客様のお役に立てるよう精進してまいります。
これからも引き続き、よろしくお願いします。
令和5年10月3日
アイネックス税理士法人
代表 川端雅彦
2023/10/06
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