税理士川端雅彦コラム

KAWABATA MASAHIKO COLUMN

非財務的価値を上げるということ


 オリンピックが開催されて10日が経過し、残すところあと5日となりました。

 開催の是非が議論されていましたが、日本選手が大活躍し、日本中が大いに盛り上がっている状況を見ると、

開催してよかったと思っている人はたくさんいると思います。

コロナの感染拡大をオリンピックと関連付けて語る人がいますが、

私にはその因果関係がよく理解できず、むしろプラスの効果の方が大きいのではと思います。


 ところで、このような中、経営者の皆さまにはとても影響のある最低賃金の引き上げが実施されます。

地域別最低賃金の引上げ額は、全国加重平均は28円(引上げ率3.1%)となり、過去最高額となる見通しです。

 これにより、企業にとっては人件費が増加し、経営を圧迫するように捉えられますが、

むしろ生産性を上げて、さらに高収益体質へと脱皮する好機だと捉えることが重要だと思います。

 そもそも、OECD加盟国の中で日本の生産性は37か国中21位と低く、米国の6割にしかすぎないわけです。

DX化や働き方の改革を推し進めることで、これぐらいの賃上げでもビクともしない体質を作り上げるべきなのです。

 私どものクライアントでも、非常に高収益の財務体質を作っておられる会社は、総じて平均賃金は高い傾向にあるように思います。

 むしろ、賃金を競合他社より高くして、良い人材を採用し、付加価値の高い商品やサービスを提供するか、

またはDX化を推し進め労働時間を短縮するなど、生産性を改善している先が多く見受けられます。

 生産性とは、アウトプット(産出)をインプット(投入)で除して計算するわけですから、

生産性を上げるには、アウトプットを上げるか、インプットを減らすかによるわけです。

同時に、高収益体質の会社の特徴として、目に見えない価値(非財務的価値)が高いことがあげられます。

目に見えない価値とは、例えばその会社のもつ企業文化(組織風土)などがあげられます。

また、企業文化とは、組織で働く人達に直接的あるいは間接的に認識されている「その組織固有の雰囲気」のことを言います。

そして、具体的に「好ましい企業文化」とは、企業目的が明確であり、それに基づいて「共通の価値観」が浸透し、社員の一人一人が「自信と信頼と感謝の気持ち」で結びついており、更なる高みへチャレンジしようとする意欲が充満していることを言います。

 そういう組織に属する人たちの行動様式は、前向きで上向き、肯定的で建設的であるため、当たり前のように生産性が高くなるのです。

考えてみれば、そういう組織は社員の定着率も高く、労務問題も少なくなり、採用費や様々な間接的経費も少なくなります。

さらには、つねに顧客目線で自分の仕事を考える結果、顧客満足度も高くなります。

するとリピーターが多くなり、口コミ効果も手伝って、トップラインである売上高も、マーケティングコストをかけずとも、堅調に推移するわけです。

(この点は広告を出さずにブランドづくりに成功したスターバックスの事例が有名ですね。)

 このように、人件費が上がるということを後ろ向きに考えず、いい人材を採用し、生産性を上げ、高収益体質へ脱皮する絶好の機会ととらえることが大切なのだと思います。

 アイネックスも他社に先駆けてベースアップに取り組み、定着率の向上と、優秀な人材の採用を推し進め、「ブランド力などの非財務的価値」の更なる向上を目指していこうと考えています。


 最後になりましたが、暑さ厳しい折、体調管理にはくれぐれもご留意ください。


令和3年8月4日

アイネックス税理士法人

代表 川端雅彦

2021/08/04

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