Think right - 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法
今回、私が紹介する書籍はロルフ・ドベリ著の『Think right誤った先入観を捨て、よりより選択をするための思考法』です。著者のロルフ・ドベリはスイス航空会社数社にて最高財務責任者、最高経営責任者を歴任後、ビジネス書籍の要約を提供するオンライン・ライブラリー『getAbstract』を設立。科学、芸術、経済界の指導的立場にある人々のためのコミュニティー『ZURICH.MINDS』を創設。理論的思考トレーニングコース、インタネット・アカデミー『CCADEMY』を開設された方です。
本書で挙げられている思考の落とし穴の一部を紹介します
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『選択のパラドックスのワナ』
「選択肢が多いこと」は、私たちを幸せにしてくれる。だが限界がある。限界に達すると、余分なものがあることで生活の質が逆に落ちてくる。この落とし穴を「選択のパラドックス」と呼ぶ。選択肢が多くなるとかえって不幸になる理由は次の3つ。
①選択肢が多すぎると、考えることをやめてしまう。
②選択肢が多すぎると、誤った決断を下してしまう。
③選択肢が多すぎると、不満を感じるようになる。
目の前にある選択肢をあれこれ吟味する前に、まず自分が望んでいることをよく考えること。選ぶポイントを書き出し、その条件を満たしたものを手に入れるようにする。それから基本的には「完璧なものなど選ぶことはできない」と考えるようにすること。「まずまずの答え」で満足すること。
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『権威のワナ』
権威のある人々には、問題が2つです。
①権威があるからと言って、間違いを犯さないわけではない。
②私たちは権威を信じるあまり、自分自身で考えなくなってしまう。
専門家ではない人の意見には慎重になるのに、専門家の意見は聞き入れる。理性や道徳に反するような時でさも、権威に服従してしまう。「専門家」と呼ばれる人と会う時、相手に遠慮しないでどんどん自分の意見を言うこと。権威を持つ人を批判的な目で見れば見るほど、他人の影響を受けなくなる。
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間違った決断を下してしまう『思考の落とし穴』どうすれば正しい決断が出来るかを心理的なバイアスによって、誰もが陥りがちな落とし穴に気づき、一歩立ち止まって考えることの大切さを教えています。
全世界に経済影響を及ぼしているコロナウィルス。
先入観を捨て、よりよい選択をするための思考を一緒に考え実行するためのサポートをさせて頂ければと思っています。
アイネックス税理士法人 西口
2020/07/04
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