『コンサルタントが毎日やっている 会計センスの磨き方』
本日ご紹介する『コンサルタントが毎日やっている 会計センスの磨き方』という本は、
「決算書なんて見る気がしない、財務分析も難しそう、でも会計センス・スキルは身につけて視野を広げたい」
という方のための本だと書かれていました!
この本を読むために簿記や会計の専門用語は全く不要で、
「ビジネスの仕組み」が「会計数字」にどのように反映しているか理解することが有用とのことです。
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【著者】長谷川 正人 【発行所】日本経済新聞出版社 【第1版第1刷】2019年4月9日 |
① 数字で共通認識を持とう
② 「3つのレベル」と「5つのポイント」をおさえよう
③ 身近な企業で数字の感覚をつかもう
④ 大きな数字は分解しよう
⑤ 投資家やアナリストの目で見よう
これらの習慣のうち、②の“「3つのレベル」と「5つのポイント」をおさえよう”について、詳しくご説明したいと思います。
(1)企業レベルの数字…会計データと決算書には出てこない数字(従業員数や店舗数)
これら3つの数字をおさえることで、同業他社との比較や、他の業界の規模が相対的に比較可能となります。
また、地域ごとのポテンシャルを知ることで、事業展開に役立ちます。
次に、5つのポイントとは、上記の3つのレベルの数字の見方です。
(1)数字は横断面分析、時系列分析で見ること
※横断面分析…ある一時点の複数データを比較する分析
時系列分析…過去からの数字の変化を時系列で分析
これら5つのポイントをおさえて、頭の中に数字の「モノサシ」を作ってみましょう。
無意識に数字を眺めるのではなく、その「モノサシ」を用いて、“無関係に見える数字を意識的に比較”することで、
頭の中にビジネス数字が蓄積され、事業規模・市場規模の感覚が身に着くようになります。
また、常日頃から、流行のモノ・サービスを試してみたり、日経新聞を読んだり、『会社四季報』を見ることで、会計センスを磨くこともできます。
いきなり難しそうなことから挑戦するのではなく、毎日できることをコツコツと積み重ねてみてはいかがでしょうか。
アイネックス税理士法人
塩田 久美子
2019/09/13
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