『人生は「声」で決まる』
日頃から、お客様とお話しさせて頂く際に、本当は10のことを伝えるべきなのに、
声が良くないせいで7になってしまったり、逆に声が良ければ12になったりするのでは?と考えていました。
そんな時、本屋でふと目に留まった『人生は「声」で決まる』という本をご紹介させて頂きます。
【著者】竹内 一郎 【発行所】朝日新聞出版 【第1刷】2018年7月30日 |
声って何のためにあるのでしょうか。
その理由は2つです。
1つは、危険を伝えるため。
もう1つは、オスがメスを引き寄せるため。
鳥を例に出すとわかりやすいでしょう。
春になると聞こえてくるウグイスの声は、オスが発しています。 オスは、春先から発声練習を重ね、上手に発声できるようになると、 メスとの恋が成就します。 | |
シジュウカラは、つがいになると巣を作りますが、 鳴き声の良いオスとつがいになったメスは上等の巣が作れます。 しかし、鳴き声の悪いオスとつがいになったメスは、 粗末な巣しか作れず、ヒナが育ちにくい環境になってしまいます。 |
声の良し悪しは、「種の保存」に関わってくるのです。
では、人間の場合、「良い声」を出すには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
ポイントは、以下の6つです。
①音量
聞き手を圧倒するほどの音量はいけませんし、小さすぎでもいけません。
相手との距離感を考えて、適度な大きさで話しましょう。
②スピード
速く話す人は、頭の回転が速いと思われがちですが、それは時と場合によります。
相手に合わせることが必要です。
③抑揚
話す速度の変化、音の高低に変化をつけることで、聞き手が理解しやすくなります。
大事な言葉はゆっくり、強く。接続詞は、テンポ良く。
緩急をつけることで、飽きさせないように出来ます。
④明瞭な発音
もごもご話すのはいけません。
(ただし、声帯・口輪筋・舌・歯並びなども関係してしまいます。)
⑤流暢
滑らかに、流れるように話すことで、聞き手にストレスを与えないようにしましょう。
⑥効果的な間
「間」とは、聞き手が次のことを聞くための準備期間です。
大事な言葉も前で「間」を入れると効果的です。
<感想>
私は、上記6つのポイントの中で、抑揚が一番大切なのではないかと思いました。
勿論、全てが大切なのですが、“飽きさせない”ことで、お話しすべきことを最後まで聞いていただけるのではないでしょうか。
経験を積むことで、自分なりの話し方が完成してくると思います。
自己研鑽を忘れないようにしたいですね。
アイネックス税理士法人
重山 浩信
2019/08/30
- 読書発表・本紹介