『図解 頭のいい説明「すぐできる」コツ』
本日のおすすめの本は、『図解 頭のいい説明「すぐできる」コツ』です。
|
【著者】鶴野 充茂 【発行所】株式会社 三笠書房 |
本書によると、1分もあれば、「上司から信頼される人」かどうか、見当がつくそうです。
「信頼される人」には、以下の共通項があります。
1.「目的」がハッキリしている
2.「相手への気遣い」ができている
「目的」がハッキリしている説明をするには、大事なことから話すようにしましょう。
大きな情報→小さな情報という順で説明すれば良いのです。
また、「相手への気遣い」は、相手が上司である場合、上司のスケジュールを把握していれば、自ずと出来るはずです。
これから外出するという時や、会議が始まる直前に報告するのは、気遣いができていない人が話すタイミングです。
では、ここからが本題。
「頭のいい説明」とは、どのような説明なのか。
ポイントは以下の5点です。各ポイントの中で、私がすぐに実行したい方法を抜粋してご紹介いたします。
①「わかりやすい説明」は結論から始まる!
・説得力の基本は「事実(出来事)+意見(解釈)」で構成されている。
・説明する目的は、「正論」を伝えることではなく、基本的に相手への「お願い」である。
何をお願いするのか、若しくは、お願いの理由が結論となる。
・結論は1つに絞る。また、結論で始まり、結論で終わるようにする。
・もし、一度に複数のことを伝える場合は、冒頭で「要件は3つです。」というように、全体のボリュームを伝える。
②頭がいい人は例外なく「説明が短い!」
・「短い文章+短い文章」が1番聞きやすい。
→「サウンド・バイト」という説明テクニック
(例)プロジェクトXのナレーション
「そのとき、彼は大声をあげた。そこにあるはずの書類が消えていたのだ。
さらにそのとき、彼のケータイが鳴った。電話の相手は社長だった。」
上記のように、短文の連続で構成する。
・1分間で上手に説明する:「エレベーター・ピッチ」
・「過去:リマインド言葉」→「現在:現在地、現在の状況」→「未来:方向性」という流れで話す。
・答えが無限にある「オープン・クエスチョン」ではなく、答えが2択の「クローズド・クエスチョン」で質問する。
・before/afterをはっきり対比させる。
③できる人は「箇条書き」で説明する!
・相手がメモをとることを前提に話す。
・説明に「一言でタイトル」をつけてみる。
・メリットとデメリットを分けて話すと、聞きやすい+わかりやすい。
④「いい言葉」が「いい人間関係」を生む!
・自己開示(自分から話題提供)をして、親近感を持たせることで印象が強く残る。
・「でも」「けど」などの「逆説」は頭のいい人ほど少ない。
・「語尾」がハッキリしている。
⑤信頼される人は「本気の伝え方」がうまい!
・「人がやらない」「人ができない」工夫をすることで、「自分の本気」を伝える。
・3つのHOW…笑顔で話す。プロセスを伝える。足を運び「直接」アプローチする。
・相手を先に好きになる。
上記のポイントの内容は、私の抜粋ですが、各章、各項毎に分けて書かれている為、サクッと読める本でした。
累計50万部を突破したベストセラーで、「オール2色、オール図解」でまとめられているのも、本書の特徴のようです。
折角、誰かに説明するわけですから、どうせなら相手の方に負担なく、理解して頂きたいですよね。
「うまくまとめられない」「伝えるのが苦手」というようなお悩みがある方は、一度読まれてみてはいかがでしょうか。
アイネックス税理士法人
西本 由里子
2019/08/26
- 読書発表・本紹介