『世界最新の太らないカラダ』
先日、関西地方は例年よりも少し遅い梅雨明けとなり、これから夏本番の暑さがやってきます。
人間は、やはり「体が資本!」なので、暑い夏を乗り切るためにも、本日は『トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ』という本をご紹介させて頂きたいと思います。
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【著者】ジェイソン・ファン 【訳者】多賀谷 正子 【発行所】株式会社 サンマーク出版 【初版】2019年1月20日 【第11刷】2019年3月30日 |
皆様は肥満の真の原因をご存知でしょうか…?
本書では、様々なエビデンスを基に肥満の原因が書かれています。
全20章が6部にわたって構成されており、400ページを超す読み応えのある本なので、ここで全てをお伝えすることは出来ませんが、私が関心を持った箇所をご紹介させて頂きます。
(1)摂取カロリーと運動に直接的な因果関係はない!
呼吸や体温の維持、臓器の機能など、体の機能を維持する働きを基礎代謝と言います。
私たちが1日に使っているカロリー(総エネルギー消費量)のうち、実に95%もの割合が基礎代謝に使われています。
裏を返せば、運動して燃やすことのできる脂肪は、たったの5%しかありません。
また、基礎代謝は一定のものではなく、変動します。
つまり、摂取カロリーを減らせば痩せるというわけではなく、摂取カロリーを減らすと基礎代謝も減少するのです。
逆に言えば、摂取カロリーを増やすと、基礎代謝も増加することになります。
(2)ホルモンが肥満の原因
では、なぜ太るのでしょうか?
それは、体内のホルモンバランスが崩れることにより、体重の設定値が高くなりすぎているからです。
「インスリン」というホルモンは、エネルギー代謝を調整する役割を持っており、脂肪の蓄積や貯蔵を促進させます。
何も食べていないときは、インスリンの分泌が抑えられ、糖や体脂肪を燃やす働きが始まります。
食事を摂ると、インスリンの分泌が多くなります。
つまり、インスリンが過剰に分泌される状態が続くと、脂肪の蓄積が増え、体重の設定値も高くなり、太るというわけです。
(3)インスリンを下げる方法
食事の内容でいえば、お砂糖や加工食品に含まれるブドウ糖は、摂取した後、長時間に渡りインスリンを上げてしまうため、あまり好ましくありません。
また、食事の回数でいえば、朝・昼・晩の食事以外に、何度も間食をはさむと、常にインスリンが分泌されている状態になるため、こまめに食事をとることも、あまり好ましくありません。
(4)最後に
ダイエットの経験がある方の多くは、リバウンドの経験もあるのではないでしょうか。
人には、恒常性(ホメオスタシス)という、内部環境を一定に維持しようとする機能があります。
そのため、頑張ってダイエットして一時的に痩せたとしても、体重の設定値が下がっていなければ、元の設定値に戻ろうとします。
この設定値を下げるには、3日に1回程度、断食(ファスティング)することが有効であると本書には書かれていました。
長期的にみると、断食して、体重の設定値を下げなければいけないようです。
痩せたい気持ちはあっても、痩せる(太らない体であり続ける)ことはなかなか大変ですよね。
冒頭にも書きましたが、人間はやはり「体が資本!」です。
ベストな状態を保てるよう、ダイエットをされる方はくれぐれも健康に気をつけて行ってください。
アイネックス税理士法人
ダイエット部
2019/07/31
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