急増しています。パワハラ相談
岡田康子・稲尾和泉(2011)『パワーハラスメント』
本屋で話題商品の棚に積まれているのをふと目にして、仕事柄、購読することにしました。
中でも、実際役に立ちそうな「パワハラへの対処法を知る」の本文を私なりの表現でご紹介させていただきます。
まず、「行為を叱って、人を叱らず」・・・常識のない部下をどう指導するか?
叱る場合は、行為を叱って、人を叱らずを心がけましょうという事です。
例えば、不衛生な服装でいる部下に対して、
「肩にフケがべっとりついている。お前病気と違うか」
「お前の存在が目障りだ。いるだけで迷惑。お前のかみさんの気がしれん」
という言い方をしてしまうと、人を叱っていることになり、パワハラとなってしまいますので、
このような場合は、
「清潔な服装で仕事するように」
と伝えると、肝心な部分が伝えられ、行為を叱る事になるというわけです。
次に、「過大要求をしてしまう自分の意識チェックシート」・・・
パワハラを行う人は、自分でも気付かない内に他人にプレッシャーをかけていると考えられるので、
自分の言動を駆り立てている価値観や感情を振り返り、それらを周囲に押し付けていないか、
そして何より自分を追い詰めていないか見直す事が大切です。
と書かれてました。
※この本に載っているチェックシートにより自分自身が陥りそうなパワハラのパターンを知ることができます。
なお、このパターンについて簡単に触れておきます。
以下の5つに分類されていました。
A 完璧であれ | → | 周囲に対しても容赦なく手加減しない |
B 他人を喜ばせよ | → | ちょっとした失敗に対してしっかり指導ができないため、 ある日、突然蓄積された怒りや不満が爆発してしまう。 |
C 努力せよ | → | 周囲に根性論を押し付け、有言、無言のプレッシャーを与えてしまう。 |
D 強くあれ | → | 周囲の人にも強さを求めて弱い人を排除してしまう。 |
E 急げ | → | 自分とペースが合わない人に対し攻撃的に発破をかける。 |
最後に、私個人の意見ですが、少しでもパワハラが減る世の中になるよう祈ってます。
アイネックス社会保険労務士法人
井上 宜子
2018/10/03
- 読書発表・本紹介