『頭が来てもアホとは戦うな!』 田村耕太郎
この本には「限られた資源を無駄使いするな」、「限られた時間とエネルギーを一度しかない大切な人生を輝かせることに使ってほしいのだ」と書かれています。
まとめると物事は柔軟に考えろということが書かれています。
具体的にどういうことなのか、この本の中でおもしろいなと思った部分を紹介したいと思います。
田村耕太郎(2014)『頭に来てもアホとは戦うな!』
①臆病なコオロギの強さ
コオロギ同士を戦わせて、どういったコオロギが生き残るかという実験について書かれています。
身体が大きく戦闘的な者が生き残るのではなく、臆病で戦いを避ける者のほうが生き残る確率が高く、
むやみやたらに戦わず、体力を温存して、健康体を保っているものが生き残るそ。
縄張りや異性を巡る戦いで、戦闘的で用心深さがない個体は、戦いすぎて疲弊してしまう。
戦いに明け暮れ傷ついているときに、無傷でより若くより体力のある個体の挑戦を受けることになってしまうのだ。
動物の世界では強い者が生き残るという考えがあるが、正しくは環境に柔軟に対応する者が生き残る。
と書かれています。
②無駄な戦いを繰り広げる人の特徴
無駄な戦いを繰り広げる人の特徴として正義感が強いということが書かれています。
正義感が強いとは物事を判断するときに善悪を最上位に置いている人のことを指しています。
具体例としてアメリカでは有能な弁護士を雇う資金力があれば、
どんな犯罪でも有利な判決に持っていけるといわれる。
つまり、ある意味、お金で正義が買えるともいえる。
インドやインドネシア、ロシアに行けば、いまだに交通違反のもみ消しをするときや、
ビザの取得等の官僚の仕事を有利にするときなど、チップのように賄賂を要求される。
確かに日本はここまでひどくはない。
しかし、正義は常にまかり通るわけではない。
と書かれています。
この本を読んで、結果を出すためにはどのようにすればいいのか、ものすごく考えさせられました。
限られた時間とエネルギーを無駄使いしないで、いい人生が送れるよう考え行動していこうと思いました。
アイネックス税理士法人
澤田 高人
2018/09/25
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