SDGsと寄付金
私は数か月前、UNICEF(ユニセフ)に毎月定額で寄付をはじめました。
きっかけは、最近注目されているSDGsについて、自分にできることは何か無いかを考えたことでした。
これは、SDGsの17の目標のうち、次の3つに対する取り組みであると考えています。
1 貧困をなくそう
2 飢餓をゼロに
4 質の高い教育をみんなに
UNICEF(国際児童基金)は、すべての子供の命と権利を守るため、最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、約190の国と地域で活動している団体です。
「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」を使うと、月1,000円から、毎月定額でクレジットカードや口座振替で手軽に寄付ができます。例えば、月2,000円(年間24,000円)の寄付で、こどもの免疫力を高めて病気を防ぐビタミンA(1年分)6,000人分になるそうです。
UNICEFやWFP(国連世界食糧計画)など、公益社団法人等、認定NPO法人等に対する寄付金は税制面でも優遇されています。
〇個人の場合
寄付金控除として「税額控除」または「所得控除」のどちらかを選択できます。
①税額控除
(寄付金額※1 - 2,000円) × 40% = 税額控除額※2
例えば、月2,000円(年間24,000円)寄付した場合、
8,800円が確定申告時に所得税額から差し引かれます(実質負担額15,200円)。
※1 総所得金額等の40%が限度額
※2 控除額は所得税額の25%が限度
お住いの自治体によっては、住民税の控除も認められるため、所得税と合わせて最大で(寄付金額- 2,000円)×50%の税額控除が受けられます。
また、ふるさと納税(所得控除:下記②参照)との併用も可能です。
②所得控除
(寄付金額※3 - 2,000円) = 所得控除額
※3 総所得金額等の40%が限度額
〇法人の場合(事業年度が12ヶ月の場合)
特定公益増進法人への寄付金として、下記の限度額まで損金算入が認められます。
特定公益増進法人への寄付金の損金算入限度額 = (A) + (B)
(A)特定公益増進法人に対する寄附金の特別損金算入限度額
=(期末資本金等の額×0.375% +所得金額×6.25%)÷2
(B)一般の寄附金の損金算入限度額
=(期末資本金等の額×0.25% + 所得金額×2.5%)÷4
SDGsに対する取り組みとして、参考にしていただければ幸いです。
税制面の優遇措置に関する詳細については、弊社までお問い合わせください。
アイネックス税理士法人 伊藤
2022/07/25
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