相続アドバイザー/税理士のための百箇条(砂川)
先月末、とある相続の申告が完了いたしました。
相続に関する諸問題が相続発生後に発生し、
様々な方のご意見をお聞きし、無事に期限内に申告に至りましたが、
相続というものは、改めて、各専門家の方のお力をお借りしないと、
ベストなご提案ができない時代になったなと改めて認識した次第でした。
税理士は、相続税の計算や節税のアドバイスといったことは勿論できますが、
相続の課題や対策は多岐にわたるため、
法務、不動産、測量、といった専門分野の知識も必要になり、
また信託といった新しい制度も出てきています。
これを1人あるいは1つの税理士事務所でカバーすることはほとんど不可能といえます。
これからの税理士に求められる力は、横断的知識を持ち、
信頼できる専門家とのパイプを活用し、総合的にコンサルティングすることだと思います。
また、一方、アドバイスする人間の素養として、
託す人の気持ち、受け取る人の気持ちを理解することも重要です。
関根稔さんの「税理士のための百箇条」という本の中で、
アドバイザーには年齢が必要と書かれていました。
40歳では理論を語り、50歳では経験を語り、60歳では人生を語る。
経験を重ね、その年齢にならないとわからないこと、語れないことは確かにあると思います。
まだまだ理屈やテクニックばかり語ってしまう若輩者ですが、
年齢が財産といえる税理士になるよう、日々勉強し、経験していきたいと思います。
2014/12/05
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