「長く稼ぐ会社だけがやっているあたりまえの経営」(赤築)
「長く稼ぐ会社だけがやっているあたりまえの経営」(岡本吏朗著)という本を読みました。
本書は、「運と実力」の観点等からあたりまえの経営を行う大切さを説いた前半と
あたりまえの経営を行う上で、重要な要素となる「お金」の残し方を節税の観点から
解説した後半とに分かれていますが、今回は後半の節税について書かれた部分をご紹介します。
従来は、法人を設立後、年間予測利益いっぱいまでの役員報酬を設定し
給与所得控除の活用、家族への報酬の分散を行うことが主流な節税の方法でした。
しかし、近年の税制改正により、高額所得者への所得税増税と法人税減税が進められたことで
これまでの会社にお金を残さないという方法から、役員報酬を少なめにして
内部留保を厚くすることで会社にお金を残す方へと流れが変わっていくことが
具体的な数字を用いたシミュレーションを基に解説されています。
その他にも、「どうしてうちの会社にはお金が残らないんだろう?」
「どうして業績の頭打ちが解消できないんだろう?」という疑問に対する
答えを考える上でのヒントが示されており、多くの経営者の方にお勧めの1冊です。
2014/12/04