取締役の心得とは(砂川)
船井総研の柳楽仁史さんの「取締役の心得」という本を読みました。
取締役の働きに満足していらっしゃらない経営者の方は割といらっしゃるようですが
(私の担当先ではないですよ、念のため)、
それでは、取締役は一体どういった働きを会社という組織ですればよいのでしょうか?
「取締役はトップのビジョンと思いを理解する参謀役になること」
中小企業の大半はトップである社長の壮大なビジョンによって突き動かされています。
ただ、理想を思い描く力はあっても、理想と現実との間を埋める戦略的立案力が弱い、
あるいはそうでなくとも、組織の中での社長1人のできる範囲は限度もあるため、
取締役はそのトップのビジョンや思いを深く理解し、具体的な計画に落とし込む能力が
必要と書かれています。
大企業はともかく、中堅・中小企業においては、確かにそこまでの心構えで
社長の右腕となって動いている方はそこまで多くはなさそうな気がします。
あるいは、管理職との違い(違いがあることすら)をそもそも理解していないのかもしれません。
社長本、管理者本はちまたに溢れていますが、意外に誰も教えてくれない「取締役の心得」。
取締役の方だけでなく、経営者の方にも是非お勧めします。
2014/07/28
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