税制改正 (北川)
平成25年度税制改正大綱が発表されてから、1週間が経ちました。
最近、テレビではよく取り上げられており、ご承知のことも多いかと
思いますが、少しピックアップしてご紹介させていただきます。
まずは、なんといっても、【相続税】です。
『教育資金の一括贈与の非課税措置』など上手く利用すれば
資金援助や相続対策としてとても有効な制度などできましたが、
やはり目玉は『相続税の基礎控除の引き下げ』でしょう。
前々から議論はされておりましたが、ようやく改正がありそうです。
内容としましては皆さんご承知のとおり、基礎控除が以下のように改正される予定です。
改正前:5,000万円+1,000万円×法定相続人の数
改正予定:3,000万円+600万円×法定相続人の数
また、贈与税が一方では減税予定、『相続税の小規模宅地の特例の改正』なども
ありますので、今まで以上に税制を駆使して相続対策をクライアント様に提供していきます。
次に【所得税】です。
所得税の大きな目玉は、やはり『所得税の最高税率アップ』でしょう。
所得が4,000万超の場合は、40%から45%に改正予定です。
他にも、住宅ローン控除の延長と拡充が検討されていますので、
消費税が上がる前に購入した方が得なのか損なのか?
を慎重に検討する必要があります。
次に【法人税】です。
法人税の目玉は、中小企業の交際費課税の緩和でしょうか?
今までは、年間600万円を上限に、顧客との飲食などに使う交際費の9割が経費として損金算入が認められておりましたが、
この上限額を800万円まで増やすとともに、交際費の9割という枠を外して、全額を経費として損金算入できるようになる予定です。
他にもたくさん改正予定のものがあり、すべてをご紹介することはできませんが、
税制改正を通じて、日本経済がより活性化することを願うとともに、
我々の豊富な経験と最新の税制を駆使して、お客様にとって最善の方法を提案し、解決 にあたるよう尽力したいと思います。
2013/01/30
- 企業経営や時事について