[書評]プロフェッショナルの条件(衣笠)
「プロフェッショナルの条件
いかに成果をあげ、成長するか」を読みました。
訳者のあとがきによると
この本は組織や社会について述べるというよりは
一人ひとりの人間をターゲットに
編集されたそうです。
生産性の高め方、意思決定の方法など
重要な項目がいくつも並びますが
私が気になったのは、以下の2点です。
・成果をあげる能力
・自らの強みを知る
ドラッカーは「成果をあげるためには『成果をあげる能力』が必要だ」
と述べています。
知力、想像力、知識は基礎的な資質であり
成果の限界を設定するだけのものということです。
成果をあげる能力は習慣的な能力であり
成果をあげることを通じて
積み重ねていかなければならないもののようです。
次に、自らの強みを知るということですが
人は自分の得意とする分野で最も能力を発揮するため
自分の得意とすることを知らなければなりません。
組織の中で働く上では
得意でないことも行わなければならないので
この言葉は独立して働く立場の人に対してのものかもしれません。
本作は一貫して知識労働者というものについて
述べられています。
知識労働者にとって組織は必要であるが
組織に縛られることはないという意見には
すごく憧れを感じます。
自分の能力が認知され様々な人から必要とされるような存在になれば
束縛の少ない自由な人間になれるような気がします。
2012/12/17
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