会社のつくり方〜成毛流「起業心得」(丸本)
会社のつくり方〜成毛流「起業心得」(丸本)
起業を志したときから開業1年以内の経営者を対象にした「起業心得」が書かれています。税務・会計や登記などの手続きが書かれた書籍は多数ありまが、本書は、「社長とはなにか」や「心構え」等が書かれた珍しい内容です。
著者の成毛眞氏はマイクロソフト?(日本法人)でトップまで上り詰めた後、投資顧問会社を設立。一方で多くの上場企業の社外取締役も務める日本を代表す経営者の一人です。
「第1章 社長とはなにかを考えておく」では社長になるための心構えが、「第2章 失敗したときの心構え」では、上手な会社のたたみかたが書かれており、多くの起業家が志半ばで断念していく現実を見てきた著者ならではの視点で現実的な内容が記されています。
第3章から6章までは、起業する年代別(20代から50代)の注意点がかかれています。今後、企業を考えている方、もしくは起業したばかりでやや閉塞感のある方にとっては、今後の方針が見えるかも知れません。
11章から最終章までは、勤め先に辞表を提出する時から起業後1年まで、社長としての心構えとやるべきこと(手続きではありません)が書かれています。目次だけを見れば当たり前のことばかりですが、何故それが重要なのかを、企業を起動の乗せなければならない社長の視点で書かれおり、非常に納得できる解説になっています。
起業を志す方だけでなく、起業家と接することの多い税理士・司法書士等にとっても「起業心得」を知ることができるお勧めの書籍です。
2010/04/11
- 読書発表・本紹介