稲盛和夫の実学(丸本)
1998年に刊行、私が読んだのも数年前でかなり古い本ですが、最近京都の書店のビジネスコーナーで平積みされていることが多く、お客様との話題でもよく出るのであらためて読み直してみました。
経営者のために書かれた会計の書籍としては最高の一冊です。
著者の稲盛和夫氏は言わずと知れた、京セラ創業者でありJALの会長。稲盛氏と言えばその代名詞とも言える「アメーバー経営」が有名ですが、本書で稲盛氏自身が京セラの経営管理システムは「アメーバー経営」と「会計学(本書のこと)」が両輪となって根幹をなすと言っており、稲盛氏がいかに会計を重視しているかを知ることができる一冊です。
この本の特徴は、序章の最後に書かれている「会計がわからなければ真の経営者になれない」のとおり、経営者にとっていかに会計が重要であるか、経営者にとって本当に必要な会計について、稲盛氏の経験が書かれています。
第1章で「キャッシュベースでの経営」が書かれており、起業が継続していく上でいかにキャッシュが大切かが記されています。勘定あって銭足らず、これを第1章にもってきているところが経営者のための会計の本と言える点です。
第2章で「1対1対応の原則」、第4章で「完璧主義の原則」、第5章で「ダブルチェックの原則」が書かれています。これらは、一見すると経理マニュアルに記されるような基本的な内容で経営者にとって重要度が低く思われがちな内容です。しかし、これらの基本的な事項の積み重ねによって経営者が正確な意思決定をできる、まさに経営のための会計になりえるわけです。
そのことを、日本を代表する経営者である稲盛氏が多くのページを割いて説いている点が、経営者のために書かれた書籍として最高の1冊と思える所以です。
第2部では、稲盛氏が主宰する経営者の勉強会「盛和塾」での問答が掲載されおり、よりリアルに稲盛氏の経営及び会計感を知ることができます。
副題が「経営と会計」ですが、経営者だけではなく会計に携わる全ての人にお勧めの1冊です。
経営者のために書かれた会計の書籍としては最高の一冊です。
著者の稲盛和夫氏は言わずと知れた、京セラ創業者でありJALの会長。稲盛氏と言えばその代名詞とも言える「アメーバー経営」が有名ですが、本書で稲盛氏自身が京セラの経営管理システムは「アメーバー経営」と「会計学(本書のこと)」が両輪となって根幹をなすと言っており、稲盛氏がいかに会計を重視しているかを知ることができる一冊です。
この本の特徴は、序章の最後に書かれている「会計がわからなければ真の経営者になれない」のとおり、経営者にとっていかに会計が重要であるか、経営者にとって本当に必要な会計について、稲盛氏の経験が書かれています。
第1章で「キャッシュベースでの経営」が書かれており、起業が継続していく上でいかにキャッシュが大切かが記されています。勘定あって銭足らず、これを第1章にもってきているところが経営者のための会計の本と言える点です。
第2章で「1対1対応の原則」、第4章で「完璧主義の原則」、第5章で「ダブルチェックの原則」が書かれています。これらは、一見すると経理マニュアルに記されるような基本的な内容で経営者にとって重要度が低く思われがちな内容です。しかし、これらの基本的な事項の積み重ねによって経営者が正確な意思決定をできる、まさに経営のための会計になりえるわけです。
そのことを、日本を代表する経営者である稲盛氏が多くのページを割いて説いている点が、経営者のために書かれた書籍として最高の1冊と思える所以です。
第2部では、稲盛氏が主宰する経営者の勉強会「盛和塾」での問答が掲載されおり、よりリアルに稲盛氏の経営及び会計感を知ることができます。
副題が「経営と会計」ですが、経営者だけではなく会計に携わる全ての人にお勧めの1冊です。
2010/04/19
- 読書発表・本紹介