雑感〜嵐山を散策して思ったこと〜(岡田)
京都には清水寺、金閣寺など様々な観光名所がありますが、私の住む嵐山にも毎年多くの
観光客が訪れます。しかし、先日渡月橋近辺を散策していた折、ある異変に気付きました。
そう、つい最近まで至る所で見受けられた外国人観光客の姿が全く見当たらないのです。
理由はもちろん、福島での原発事故とそれに伴う放射能の拡散によって日本国内の安全性に疑問符がついたからなのですが、ここ1、2年は中国本土からの団体客も増えていただけに、こうもいなくなってしまうと大きな違和感を覚えます。
事故後の相次ぐ原発運転停止措置のため、この夏の日本は未曽有の電力不足になることが確実な情勢ですが、電力不足は数年のうちに解消することができても、一度遠のいた外国人の足を再び日本に向けることは並大抵の努力では不可能なことのように思えてなりません。
今や日本国内の人口減少と少子高齢化の更なる進展によって、財政と社会保障の持続可能性にも大きな疑問符がついていますが、そのような状況の下、今後日本国内での消費と納税の担い手になってもらわなければならない外国人が日本に来なくなってしまうのは、一過性の電力不足よりもはるかに大きな悪影響を長期にわたってもたらすことと思われます。
私自身にできることは限られていますが、仕事を通じて海外から日本国内への直接投資の呼び込みに少しでも貢献できればと思う今日この頃です。
2011/06/24
- スタッフの雑談