史上最強のCEO
本書は、経営コンサルタント及び会社経営の道で30年の実績を持つジェームス・スキナーによる、経営者や企業マネージャー向けに書かれた書籍です。
「信頼を得て・顧客を満足させ・利益を高め・世界を変える!!」
この言葉に惹かれて手に取ってしまいました。
経営コンサルタントとして、多数の企業の経営者の課題を解決してきた著者であるからこそ、経営者が持つ共通の問題、解決方法、そして大切な原則が凝縮されている内容となっています。
序論に、「普通はウザい!」ということが書かれています。
「普通は、こうするよね。」「普通はそういうことしないよね。」
といった基準で物事を考えると、企業経営においては話にならない。
現代社会においては、開業してから2年以内に8割の会社が廃業をする。
さらに時代を超えて生き続ける会社は、たったの2%程度。
「普通」ではだめ。代わりに「最強は何か?」という思考を持つ!
企業経営やマネージャー職における業務、さらに日常生活においても、常に「最強は?」という発想に転換することで人生が一変する!とまで書かれています。
言葉にすれば、たったこれだけのことですが、実際に習慣化できている方はどれくらいいるのだろうか。私の数少ない人生経験を振り返っても、常に「最強は何か?」といった思考で、物事を考え、リーダーシップを発揮し、行動できている方は稀かもしれません。
精神論かもしれませんが、現代社会のおける時代の変化に対応するためには、「普通」という概念から脱却し、「最強」という考えにシフトすることは、とても重要であると考えさせられました。
ただ、この考えは人に押し付けてしまうとプレッシャーになるかもしれません。
自分自身で、常に「最強は何か。」ということを考える習慣を身に付け、企業経営の業績向上に貢献できるように、これからはお客様に対して「最強」の支援をしていきたいと思いました!
私としては、この「最強」の概念を持つ部分にインパクトを受けましたが、本書では、現代企業を激変させる4つの原則が書かれていましたのでご紹介します。
原則1:リーダーシップ(信頼を作る)
原則2:イノベーション(顧客を満足させる)
原則3:利益性(慢性的黒字を確立させる)
原則4:目的(世界を変える)
具体的な内容は割愛しますが、著者が経験から見えてきた大切な4つの原則として紹介されています。もちろん時代の変化により手法は変わりますが、原則としては変わらない。普遍であり、必ず効果が出る。とまで書かれています。
さらに会社で毎日この4つだけを考えていれば良いといってもいいほど。とまで!
この原則を深く理解し、これからのビジネスライフの中で活かしていきたいと思います。
アイネックス税理士法人
森川
2020/08/27
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