「AIにも教育とユーモアを」
早いもので、2023年も半年が経過しようとしています。
ふと、半年の振り返りをしてみると、AIの進化、とりわけ「ChatGPT」のインパクトと話題性に溢れた半年であった
と感じています。
先日、弊社のスタッフブログでも採り上げている「ChatGPT」ですが、皆さまはもう使用されましたでしょうか?
私は、業務中には業務に関連する問い掛けしかしませんが、プライベートでは様々なことを問い掛けては驚嘆と驚愕
の繰り返しです。(「驚嘆と驚愕」の意味の違いはChatGPTに聞いてみましょう!)
さて、驚愕するときはどんなときかというと、あまりにも事実と異なる回答をしてきたときや、あまりにもぶっきら
ぼうな回答をしてきたときです(笑)
AIは、様々な機会から情報を集めているため、情報源(ソース)に書かれていることを鵜呑みにしてしまうケースや、
情報の組み立てに失敗しているケースが見受けられます。また、そもそもの情報源に乱暴な表現や偏見が介入してい
る場合は、それをそのまま紹介してしまうケースもあるようです。
そこで、「ChatGPT」には誤りを指摘してあげると、それを学習する機能も付いています。
あまりにも酷い認識違いや乱暴な表現をしている場合は、それを指摘してあげると素直に吸収してくれます。
ただし、この機能を悪用して、誤った情報をChatGPTに刷り込んでしまう人が出てこないか心配にもなります。
AIにも、正しい教育の規制や規格が必要ではないかと感じてしまう今日この頃です。
もう一点、AIはユーモアを理解できるのかという疑問が生じました。インターネット上にはユーモアを意図した
「架空のニュース」を紹介したサイトなども存在します。(典型的には、「虚構新聞」などが有名です)
そこで私は、ChatGPTに「虚構新聞の存在を知っているか?」 また、そこで書かれている記事は「架空のニュ
ース」であることに気が付くことができるかを問い掛けてみました。
以下、引用です。(ChatGPTは、「C」と表現します)
問 私「虚構新聞をご存知ですか?」
答 C「はい、虚構新聞について知っています。虚構新聞は、日本のインターネット上で公開されているサイト
であり、ユーモアや風刺を交えた架空のニュース記事を掲載しています。・・・以下略」
問 私「通常の人間は、虚構新聞に書かれていることは、瞬時に「嘘」だと分かり、ユーモアとして楽しんでい
ます。しかし、AIは虚構新聞に掲載されている記事を架空のニュースだと気付くことは出来ますか?」
答 C「AIは一般的に、虚構新聞のようなサイトに掲載されている記事を読むことができますが、それらが架空
のニュースやフィクションであることを自動的に認識することはできません。・・・以下略」
という結果になりました。
架空のニュース記事を紹介したサイトだと知っているのに、そこに書かれていることが架空であることは認識で
きないという何ともユニークな回答が返ってきました。
人間社会にユーモアは欠かせません。今後のAIには、正しい教育とともに人間のユーモアを理解してもらうと、
更に発展的なツールとなるでしょう。
個人的にも、今後の動向に目が離せなくなってきました!
アイネックス税理士法人 K.F
2023/06/19
- スタッフの雑談