「やる気に頼らずすぐやる人になる37のコツ」
今回、私が紹介する書籍は大平 信孝著の「やる気に頼らずすぐやる人になる37のコツ」です。
著者の大平 信孝氏は脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。その卓越したアプローチによって、これまで 1万5000人以上の課題を解決してきた他、オリンピック出場選手、トッ プモデル、ベストセラー作家、経営者など各界で活躍する人々の目標実現・行動革新サポートを実施。その功績が話題となり、各種メディアからの依頼が続出。
現在は法人向けにチームマネジメント・セルフマネジメントに関する研修、講演、エグゼクティブコーチングを提供されています。
要点
- 1.物事をつい先延ばしにしてしまうのは、能力や性格、やる気の問題ではない。現状維持をしようとする脳の仕組みが原因である。まず行動して、脳のスイッチを入れよう。
- 2.なかなか動けないときは、10秒だけアクションしてみよう。ランニングを始めたいなら、シューズを履くだけでいい。
- 3.人生をより豊かにするためには、不満や不足という課題をなくす「ゼロベース行動」だけでなく、満足感や達成感を得られる「プラス行動」が欠かせない。
要約
動けないのは脳のせい
私たちは、物事をつい先延ばしにしてしまう原因を、意志の弱さや行動力のなさにあると考えがちだ。だが、すぐ動けないのは能力や性格、やる気の問題ではない。私たちの脳が面倒くさがり屋だからだ。
脳は、生命維持のため、できるだけ変化を避けようとする性質がある。動けないのは、脳の防衛本能が、私たちの行動を抑制しようとするからだ。
では「すぐやる人」になるためにはどうしたらいいか。鍵となるのが脳の中にある「側坐核」である。側坐核は、行動力の源となるドーパミンというホルモンを分泌するが、ドーパミンを分泌させるためには、側坐核に刺激を与えなければならない。側坐核というスイッチは、行動に着手することではじめてオンになる。
だから「すぐやる人」になるためには、まず行動することがポイントだ。この章では、行動に初速をつけ、すぐ動けるようになる方法を紹介する。
考えすぎる前に「仮決め・仮行動」する
思うように動けない人には「ちゃんと決めてから動きたい」「失敗しないようしっかり計画を立てたい」という心理がある。もちろん準備は必要だが、考えることばかりに時間とエネルギーを注いでしまい、結局動けないままでは意味がない。
そんな人には、「仮決め・仮行動」という方法を試してみてほしい。筋トレを始めたいと思っているけれど「ジムに通うべきか、自宅でトレーニングするか」「トレーニングウェアやシューズを用意しなければ」と立ち止まっているなら、とりあえず動きやすい服に着替えて、5回でも10回でもいいから腕立て伏せや腹筋をしてみる。
こうしてやってみると、「腕立て伏せが10回もできなかった」という結果になるかもしれない。これは失敗ではなく、行動して得られた成果だ。軌道修正して、1日3回から始めればいい。
「10秒アクション」から始める
仮決め・仮行動をしたいのに、体が動いてくれない――そんなときに有効なのは、10秒でできる「10秒アクション」だ。ランニングを始めたいなら「シューズを履く」「ランニングウェアに着替える」ことだけをやってみる。
10秒アクションの段階で失敗する人はいない。失敗しないからこそ、10秒アクションがきっかけとなって、その後の行動にもつながるのだ。
10秒アクションという小さな一歩でも、側坐核を刺激できる。まずは10秒だけ動いてみよう。やる気は後からついてくる。
仕事でのトラブル、上司への報告など嫌なことほど億劫になってすぐに行動に移せないことなど多々あると思います。
やる気に頼らずすぐやる行動を取ることでお客さまとの信頼関係や会社における立場、仕事に対する考え方も変わるものだと思いますので、是非、ご興味ある方は読んでみては如何でしょうか。
アイネックス税理士法人 大阪事務所 西口
2023/10/03
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