選ばれるプロフェッショナル ~クライアントが本当に求めていること~
選ばれるプロフェッショナル
クライアントが本当に求めていること 著:ジャグディッシュ・Nシース アンドリュー・ソーベル 訳:羽物俊樹 この本は「クライアントを持つ」プロフェッショナルに向けて書かれています。 「クライアントを持つ」プロフェッショナルとは、弁護士や、経営コンサルタント等、自身の専門性を発揮しながら、 「真にクライアントのためになることをする」人たちです。 現に活躍している多くのプロフェッショナルだけでなく、 ドラッカー、マキャベリ、アリストテレス等、歴史上の偉大なアドバイザーが研究対象となっており、 真のプロフェッショナルに必須の、7つの特質が紹介されています。 この7つの特質を適切に融合させれば、クライアントとの間に、洞察を深め、奥の深い、 信頼感のある関係を築くことができるそうです。 1.無私と自立 経済的にも、知性的にも、精神的にも完全に自立している。 ひたむきに、自分の問題ではなく、クライアントの重要課題に注力する。 クライアントのニーズや問題に対応する一方で、常に客観性と誠実さを維持する。 2.共感力 共感することで、クライアントの考え方や感情が分かるようになり、クライアントのやっていることを理解する。 本当の問題が何なのかを見極められるようになり、クライアントと共に学ぶ関係を支える。 3.ディープ・ジェネラリスト 学ぶことへの情熱を持つ。プロフェッショナルの基礎となる専門知識に磨きをかけ、継続的に知識の幅を広げる。 4.統合力 大局的のものを見る能力。大量のデータや情報から固有のテーマやパターンを引き出す能力。 5.判断力 これまで得た情報と、統合力をすべて活用して生まれ得る成果として会議やアドバイスの際にしばしば示される。 6.信念 信念は何もないところからは生まれない。 信念の根底には、説得力があって明確な、個人的信条と価値観がある。 7.誠実さ 信頼感を築くスキルや行動につながる。 6.信念 7.誠実さ については、群を抜いて優秀なプロフェッショナル全員に共通する極めて重要な特質とされています。 1~7が欠け、単に自分の専門性だけで仕事をしている人は、プロフェッショナルではなく、 クライアントからいつでも取り換え可能な、汎用品としての扱いを受けることになる。 とあり、自分は士業としてプロフェッショナルなのか、汎用品なのか。と考えてしまいます。 とは言えアイネックスには真のプロフェッショナルが沢山おり、様々な人から多くのことを仕事を通じて学べるのが、 とても恵まれた環境だと感じています。 自分の仕事を振り返ることができ、士業、コンサルタントに必読の本だと思いました。 Y.M
2023/09/21
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