がんと向き合う
2023年7月1日の日経新聞に考えさせられる記事が載っていた。
それはロッテベンチャーズ・ジャパン会長の澤田貴司さんが、胃がんが見つかったときに病状をを隠さずに公表したことについてのコラム記事。
そこで語られていたのは、がんが見つかったショック、社会に対する責任感、社員に対する想い、、、
『自分が創業した会社であってオーナーシップは持っているけれど、会社は社会の公器。そう考えると、経営者の健康状態はきちんと伝えて、必要があれば経営を継続できるような態勢に持っていくべきだと思う。未来につながらないといけない。公表しないと独りよがりになり、逆に迷惑がかかってしまう。』
『がんになったことを公表する経営者は少ない。言わなくてもいい病気を伝える必要はないが、経営者も公表する姿勢を示せば、社員は「がんになっても会社が受け止めてくれる」と思うようになるかもしれない。』
自分が同じ状況に立たされたときに、同じように考え、行動できるだろうか?自分が従業員の立場ならどう感じるだろうか、、、
医者が、「絶対に治る」と太鼓判を押してくれたから言えたというのもあるかもしれないが、澤田さんの行動には感服させられるばかりである。
とはいえ、何でもかんでも公表することが正しいというのも少し違うのではないか。企業ごとにそれぞれの事情があり、経営者一人一人の想いがある。これらに少しでも寄り添えるようになりたいと思う。
監査部 T.A
2023/07/15
- 企業経営や時事について