「考えすぎない人」の考え方
今回。ご紹介する本は【「考えすぎない人」の考え方】 堀田秀吾著 です。
「人間は考える葦である」という言葉の通り、人間が他の生物と比べて勝るものは考える力、「思考力」だと言われています。
考える力は非常に重要なものであり、仕事やプライベート問わず我々の日常に大きく関わってきています。
しかし、これには大きな弱点があります。それは考えすぎることです。
皆さんも考えすぎて決断が遅くなった、結果としてよい成果が生まれなかったというご経験はないでしょうか。
本書の中で行動と焦りの関係性の話として、「損をしないように」と行動したとき判断ミスは起きるという記載があります。
ケアレスミスという言葉があるように、ちょっと注意すれば対処できることも慌てたりすることによって起きてしまいます。
では、人はどのようなときにミスをするのでしょうか。
とある実験で、参加者に「10円」と「50円」を選択させ、あたりが出ればその金額が貰える・失敗すればその金額を支払うという実験を行いました。その際、50円を選択してハズレた人は再度50円を選択する確率が高いという結果が出ました。
パチンコや競馬といったギャンブルなどがこの例だと思います。
つまり、多少の損を取り返すためにさらに大きなリスクを取りにいっているのです。
必ずしもこれが悪いわけではありませんが、人は損に対して敏感であり、その損を取り返そうと考えすぎて当初の「10円」か「50円」もらえるかもしれないという考えから「50円」取り返さないといけないという考え方に変化してしまいます。
損をしてしまったときこそ目先の損得にとらわれず、一度深呼吸をしたうえで余裕をもって決断してみてください。
心に余裕を持つことは柔軟な思考、感情を生み出し、周りに影響を与えます。
しいては、それが自分へのより良い結果へとつながります。
やるかやらないかの決断はコイントスで決めても同じと言われるように、たまには考えすぎず心にゆとりを持つときがあってもいいかもしれません。
2022/10/18
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