利益は率より額をとれ
利益は「率」より「額」をとれ!
著:坂口孝則
著者の坂口氏は現役バイヤー兼調達業務研究家。
本書は実在の企業をモチーフに、利益を創出する仕組みを分かりやすく解説したものです。
陥りがちな意思決定における罠についても、罠に嵌った場合にどういう未来に行きつくのかが示されており、
読みやすい本になっています。
- そもそも「率」として見るべきものは原価率だけでなく変動費率も加味したものでなければならない。
利益向上策は売上UPが最善とは限らない。変動費率DOWNにヒントが詰まっている
過剰生産は利益増大のためには必須。エコとの両立は困難
粗利率・粗利額が低くても回転率が高ければ最終的に利益額が大きくなる
単年度利益だけでなく長期的な累積利益額も見る
NPVなどの数値は恣意的に操作できてしまう。現場の経験や勘も尊重する
といった利益増大のエッセンスが紹介されています。
初版2010年の少し古い本ではありますが、コロナ禍からの再興を目指す今の経営のヒントになるのではないかと思います
アイネックス税理士法人 松山
2021/11/04
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