アイネックススタッフ日誌

I-NEX STAFF DIARY

借りたら返すな!



借りたら返すな!

著:大久保圭太


コロナ禍で多くの企業が売上を落とし、「いつになったら元に戻るのだろう?」「他の会社さんはどんな感じですか?」という話がよく出ます。

かれこれ1年以上が経つ訳ですから当然のことと思います。

据置期間あり・低金利のコロナ融資を受けた法人様も多くいらっしゃるかと思います。

据置期間は最長3年でしたが、審査が通らないかも…と考え、据置期間を短くしてしまった法人様もちらほら見受けられます。

ここまで状況が長引くとは想定しえなかったのですから仕方がないことですが、業況が回復しないなか元本返済が始まるとますます苦しい状況になります。


今回ご紹介する本はコロナ前の2017年7月に第1刷が刊行されました。びっくりするタイトルですが、私共が取り組んでいることにもつながる内容でしたのでご紹介します。


①会社はどうなったら潰れるのか?

多くの倒産は、赤字が続く→債務超過になる→金融機関からの資金調達ができなくなる→現預金が無くなる というシナリオですが黒字でもお金が無くなれば倒産します。

逆に、赤字が続いていても現預金が尽きなければ倒産しない訳です。


②借入は誰のもの?

「法人」が借りたのだから、本来は「個人」である社長には返済義務はありません。返さないといけないのは「連帯保証人」になっているからです。


③でも最後には返さないとダメですよね?

「法人」の「最後」って何でしょう?法人は永続することが原則ですから「最後」は訪れません。


このような考えからスタートして、金融機関との付き合い方や、現預金を手元に残しながら成長・投資する方法、資金難からの回復の実例など

今まさに今後の経営に不安を抱いている経営者様に一読して頂きたい内容となっています。



私共の取り組み(FAS)というのも、まさに「元本返済を減らす(なくす)」「代表者連帯保証を外す」「調達力を上げる」という取り組みです。

コロナ禍もあり、昨年からより積極的に取り組んでいます。

金融機関から見た格付け状況の現状診断から、理想的な年間返済額を算出し、健全な財務状態へのコンサルティングを行います。

必要に応じて金融機関との交渉も行いますので、是非ご相談いただければと思います。



さて、この本、実は第3章で「お金の相談は税理士にするな!」という内容が書かれています。

よく読むと、たしかに同業の私から見ても問題のあるアドバイスを受けて鵜呑みにしてしまったケースが紹介されているのですが、悲しいかなこういった税理士(節税屋・記帳代行屋)が多いのは事実かと思います。


私共アイネックスのミッションは

「経営トップが勇気をもって正しい決断ができる経営環境を提供し、中堅・中小企業の業績向上に多大な貢献をしよう。そのために最初に相談される組織になろう。」です。

そして、お客様に提供すべき価値の一つとして、

「黒字決算と資金繰りの改善を実現するための提案を行い財務体質を強化すること。」

が掲げられています。

アイネックスは単なる節税屋ではありませんので、お金以外のことも含めて最初にご相談いただければと思います。


アイネックス税理士法人 松山

京都・大阪の税理士ならアイネックス税理士法人

2021/06/13

  • 読書発表・本紹介

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