『マーケティングを哲学として経営に取り入れるということ』
『マーケティングを哲学として経営に取り入れるということ』
著者:平久保 仲人
顧問先様とお話ししておりますと、「売上を上げるために販売戦略をどうすればよいか」という話になります。
そういったときに的確なアドバイスができるように、この本を読ませていただきました。
この本は「マーケティングとは」に始まり、アメリカの有名企業の失敗事例・成功事例を交えながら
「市場分析」「製品・ブランド戦略」「価格戦略」「流通戦略」「販売促進戦略」について、12章にわたり書かれております。
その中でも大事だと感じた部分を抜粋させていただきます。
【成功の原因】
- ①活気と勢い
成功する会社の経営者には勢いがあります。何が何でも成功させるという気概がありますから苦労も厭いません。
活気がある会社にはやる気のある社員が多くいるのは偶然ではないはずです。
常日頃からお客様に対して、社員に対して、取引先の会社に対して。自然の恵みに対して感謝をする心をもつことで。
人から慕われる上司になれ、活気のある会社を作る元ができるのです。
②計画性
成功する経営者に求められる資質とは、計画性があること、戦略的な考え方ができることです。
環境を分析し、これから市場がどう動くのか察知して、いち早く会社の進むべき方向を定めるのです。
環境を分析して立てられた達成すべき「目標」、その目標に到達するべく立てられた「戦略」、
そしてその戦略を実践する人的・金銭的・技術的「資源」、この3つが揃って初めて戦略的経営の基礎をなします。
大企業に比べて人的・金銭的・技術的「資源」が劣る中小企業こそ緻密な戦略が必要となります。
【感想】
マーケティング戦略は多岐にわたり、また業種や会社規模によってそれぞれ異なるため、まだまだ勉強が必要だと感じました。
それに対し成功する経営哲学は、業種や会社規模に関係なく共通する部分が多くあります。
この本で学ばせていただいた成功する会社の事例を顧問先様にも共有させていただき、顧問先様の発展に貢献させていただきます。
また、弊社のサービスには「中期経営計画の策定」というものがあります。
「中期経営計画の策定」では、会社の経営理念・ビジョン作成、自社の強み弱み分析、
5年後のなりたい姿から逆算して各年の目標設定を行います。
まさに成功する原因②の「計画性」です。
是非とも顧問先様にも、このサービスを活用していただければと思います。
アイネックス税理士法人 築山
2021/05/27
- 読書発表・本紹介