エッセンシャル思考
今回、私が紹介する本は「エッセンシャル思考」という本です。
まず「エッセンシャル思考」とは何かということですが、
「自分が一番大事なものを見極め、それ以外の選択肢をうまく捨て、本質的なものに最高の力を
発揮できるようにする技術」
と要約するのが分かりやすいかと思います。
また、本書では、エッセンシャル思考の考え方等を以下のように書いています。
考え方 : より少なく、しかしより良く
行 動 : やることを計画的に減らす
結 果 : 充実感が生まれる
本書では、一番大事なことに注力するための方法として、「見極める技術」「捨てる技術」「しくみ化の技術」
の3つが紹介されています。各技術の内容は多岐にわたりますので、今回はそのうちの一部を紹介します。
【見極める技術】
■孤独 ・・・ 考えるためのスペースを作る
・大多数のものは無価値(ノイズ)である。
その多数の瑣末なことから少数の重要なことを見分けるためには、誰にも邪魔され
ない時間が必要となる。
・エッセンシャル思考でない人は、とにかく目の前のことに反応するが、
エッセンシャル思考の人はすぐに飛びつかず調査と検討をする時間を確保。
・1日に2時間でも、1年に2週間でも、毎朝5分でも自分だけの時間を確保する。
■洞察 ・・・ 情報の本質をつかむ
・日々出会う情報はあまりにも膨大なので、すべてを調べることはできない。
よって、飛び込んでくる情報をフィルタリングする必要がある。
・話の全てを聞くのではなく、本質的な部分のみをつかみ取ることが必要である。
【捨てる技術】
■目標 ・・・ 最終形を明確にする
・自分や会社の目的や戦略について「かなり明確」と答える経営者は多いが、これを
「完全に明確」にする必要がある。
・完全に明確にする方法として、本質目標を決めることが重要。
本質的な目標を決めるという大きな決断が、その後のあらゆる決断を助け、よけいな選択肢を
考えなくて済むようになる。
【しくみ化の技術】
■削減 ・・・ 仕事を減らし、成果を増やす
・なんでも減らすということではなく、成果を生まない努力はやめる。
どの努力が成果を生み、どの努力がそうでないかについて注意を払う必要がある。
増やすことに意識がいきがちだが、減らすことを考えることも重要である。
現代はインターネット等を通じて簡単に情報に触れることができるようになり便利さが増す一方、人生の選択肢
そのものや仕事でもやるべきこと(のように思えること)が増えました。
その結果、多くのことに手を出し忙しい日々を過ごすも本質的なことに力を注げない方も多くなって
きたかのように思います。
この「エッセンシャル思考」で仕事や個人の中で重要なことのみに注力できるようになれればいいなと思います。
アイネックス税理士法人 嶋村
2020/11/27
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