ビジネスマンのための「数字力」養成講座
「ビジネスマンのための数字力養成講座」
著者 経営コンサルタント 小宮一慶
本書では数字力とは次の3つの力がつくことと述べられております。
「把握力」、「具体化力」、「目標達成力」
- 把握力(全体を把握する力)
- 具体化力(具体的に物事を考える力)
- 目標達成力(目標を達成るす力)
自社の売上や利益、日本の人口やGDPなど、そういう具体的な数字を知る力のことを指します。
それらの数字から全体像や他社の数字などを推測する力も把握力に含まれます。
高層ビルを見たときに「高いビルがあるな」と思うのではなく、具体的に「○○階建て」と表現するのが具体化力です。
そうすることで「△△のビルよりこのビルのほうが××階だけ高い」という次の発想も生まれます。
売上が目標に達してないときに、「ちょっと足りない」ではなく「あと○○だけ足りない」と必ず数字に落とし込むことで、
あとどれだけ数字を高めなければならないのかが分かります。
これにより目標を達成する確率が格段と高まります。
数字力が身につくことによりどのようなメリットがあるのか。
それは、数字を使って説明することにより説得力が増したり、発想が広がって新しいアイデアが生まれたり、
目標とのギャップが明確で計画が具体的になったりと様々です。
仕事のできるビジネスマンになるためには必要な力だと思います。
では、数字力を高めるためには、どうしたらいいのか。
まずは数字に関心を持つことが必要となってきます。
新聞やニュースで関心をもって数字をチェックしましょう。
また数字を定点観測することや、部分から全体を推測することで、規則性や流れを把握でき、予測力が身に付きます。
本書で私が一番印象に残った部分は、「数字に関心を持つ人と持たない人では差が生まれる」という部分です。
関心の背景にあるものは「責任」です。
責任を持っている人は、現状や目標を数字で把握し、課題解決のためのビジョンを考えます。
目標達成のために、責任感をもって、数字に落とし込む癖づけをしていこうと思いました。
アイネックス税理士法人 築山
2020/09/23
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