名言力 人生を変えるためのすごい言葉
新型コロナウイルスによる不安が広がり、先行きは不透明。真夏の暑い時期でもマスクをつけ、不要不急の外出は控え、外に出たらソーシャルディスタンスに気を付けながら行動する。わずかな期間で世界が変容してしまった昨今、「自分のメンタルのコンディション」を一定に保つというのは、なかなか難しいことのように思います。
気持ちが下向きになりやすいこのごろ。「『自分』というものを失わず、前を向くための一助になればいいな」という思いから、私は以下の本を紹介します。
大山くまお (2009)『名言力 人生を変えるためのすごい言葉』SB新書
本書の構成は以下の通りです。
第1章 仕事に効く名言
第2章 人間関係・コミュニケーションに効く名言
第3章 恋愛・結婚に効く名言
第4章 お金・運・人生に効く名言
各章にも「〇〇のとき」という形で小見出しを付け、その時の気分に合わせた名言をすぐに探せるよう、ページ数が記載されています。Ex.「自分を見失いそうになるとき」
本書の大きな特徴は、偉人や成功者と呼ばれるような人たちの言葉だけでなく、マンガのセリフや歌詞などからも言葉が引用されている点です。また、どの言葉にも著者なりの解釈が付されているので、「言葉の受け取り方」のヒントをそこから得ることもできます。ですので、「もっともらしい言い回しで、なんとなく賢くなった気がする。」といった無意味な状態で終わることなく、より一層、その言葉の持つ意味や力を、「自分ごと」として吸収しやすい内容になっていると思います。
今回は書籍を紹介しましたが、世の中にはたくさんの「名言」が存在します。自分に元気を与えてくれる。前を向く力をくれる。今の自分を見つめなおすきっかけを与えてくれる。そんな言葉であれば、それはあなたにとっての名言です。落ち込んだ時、しんどい時、つらい時。ネガティブな気持ちばかりが浮かんでくる時には、ぜひ「〇〇のとき 名言」という風に検索してみてください。思いがけない、自分の人生を変えてくれる一文と出会えるかもしれません。ご紹介した本からの引用ではないのですが、以下、私にとっての名言をいくつかご紹介して、終わりと致します。
【私にとっての名言】
世界の大偉業の大半は、もはやこれで絶望かと思われた時に、それでも仕事をやり続けた人々の手によって成し遂げられた。(デール・カーネギー:実業家)
成功への可能性とは。それは、やっていることに自分の才能を信じること。そして、まだ十分でない、ということを理解していること。一生懸命に働き、確かな目的意識を持っていなくてはならない、ということを知っていること。これらをすべて併せたものだと思います。(マーガレット・サッチャー:イギリス初の女性首相)
夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。(吉田松陰)
わたしは無駄にこの世に生れてきたのではない。また人間として生れてきたからには無駄にこの世を過ごしたくはない。私がこの世に生れてきたのは、私でなければできない仕事が何か一つこの世にあるからなのだ。それが社会的に高いか低いか、そんなことは問題ではない。その仕事が何であるかを見つけ、そのために精一杯の魂を打ち込んでゆくところに、人間として生れてきた意義と生きてゆくよろこびがあるのだ。(相田みつを)
『何かのために』は聞こえは良い。でも時に思い上がっているようにも思える。人間関係においても言えることだが、誰かの『ために』やろうとすると厄介な問題になることがある。しかし、誰かを『思い』何かをすることには、見返りを求めることもなく、そこに愛情が存在しているから不幸な結果になることが少ないように思う。(イチロー)
2020/07/17
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