コロナショック・サバイバル
コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画
著者:冨山和彦
コロナショックで、経済は段階的に、
L(ローカル)→G(グローバル)→F(ファイナンシャル)の順で
重篤化し、長期的な危機へと移行すると著者である、冨山和彦氏はみておられます。
この本のターゲットは、経営に近い立場の人たち向けですが、
その中で生き残るためにはどうすれば良いのか?という点について、
本書は解説しています。
その中で、修羅場の経営の心得の章の「捨てる覚悟」のところを抜粋します。
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企業や事業の存続の危機に際して、経営者は何を本当に残すべきか、
明確な腹括りをしなくてはならない。
残念ながら、「あれも、これも」であちこちに気を配り、
皆をwin-winで幸せにできる選択肢は存在しない。少なくとも短期的には。
そこで存在しない答えを探して決断を逡巡しているうちにますます状況は悪化し、
最後は従業員に最低限の退職金も払えず、取引先には未払を残し、
金融機関には全く弁済ができない状態での破産、まさに全員玉砕に追い込まれる。
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税理士は、経営者の方と、会計や税務面だけでなく、
経営に関する話をする立場でありますが、
ときに、耳の痛い話もしないといけないと思っています。
本書を通じて、改めて自分がすべきことを整理していきたいと思います。
アイネックス税理士法人 砂川
2020/06/24
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