『税理士事務所の勝ち残り戦略ワークブック』
今回ご紹介させていいただくのは『税理士事務所の勝ち残り戦略ワークブック』という本です。
税理士事務所の生産性向上をテーマにした内容となっております。
【著者】株式会社名南経営コンサルティング
【発行所】株式会社日本実業出版社
【初版】2019年6月20日
税理士業界に限らず、労働人口の減少・長時間労働の常態化が問題となり、
すべての産業において働き方改革が進められております。
本著書では、労働生産性を「1人時間当たり売上高」とし、さらにこれを下記のように分解されました。
売上高 有効時間 売上高
————— = —————— × —————— =1人時間当たり売上高
総労働時間 総労働時間 有効時間
↑ ↑
(1)稼働率 (2)パフォーマンス/時間単価
(1)稼働率の改善方法
まず、業務内容を見直し、「やめるべき業務」はやめる。これが最も効果的な生産性改善です。
次に「やるべき業務」については下記の6点の視点で改善を図ります。
- 作業・工程そのものをやめることはできないか?
- 作業・工程そのものを簡単にすることはできないか?
- 作業・工程を他の人・モノ・方法で代替することはできないか?
- 作業・工程の順序を変更することで時間短縮できないか?
- 複数の作業・工程を一緒にすることで時間短縮できないか?
- 複数の作業・工程を並行して行うことで時間短縮できないか?
(2)パフォーマンス/時間単価の改善
こちらについては、有効時間をさらに「①主体業務:報酬に対する本質的業務」
「②付随業務:主体業務のための準備業務」
「③付帯業務:報酬の範囲を超えて提供している業務」に分解し、
①の割合を増やし、②③の割合を減らすための工夫をすることになります。
職員一人一人が稼働率と時間単価を意識して、生産性改善に努めることを学ばせていただきました。
培った生産性改善のノウハウを活かし、顧問先様の生産性改善に役立たせていただきます。
アイネックス税理士法人
築山 和覚
2020/06/17
- 読書発表・本紹介